総務と経理どっちが上?給与や将来性を徹底比較!
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総務と経理どっちが上?給与や将来性を徹底比較!

会社で働いていると、「結局、総務と経理ってどっちが上なの?」という疑問、一度は持ったことありませんか?

私自身、キャリアを考える上で気になった時期がありました。同じバックオフィスとして括られがちですが、仕事内容は全然違いますよね。この「どっちが上か」という素朴な疑問の裏には、給料はどっちが高いのか、専門性や必要な資格が違って転職に有利なのはどちらか、といった現実的な比較が隠されていると思います。

また、社内での権力や、ぶっちゃけどっちが偉いのか、出世しやすいキャリアパスを描けるのはどっちか、というのも気になるところです。中小企業では兼務も多いこの二つの職種ですが、AI時代を見据えた将来性や、そもそも自分に向いてる人の特徴を診断したい、というニーズもあるでしょう。

経理と財務の違いがよくわからなかったり、総務は雑用ばかりという誤解をしていたり、比較するにも情報がごちゃごちゃしがちです。この記事では、そんな「総務と経理、どっちが上か」問題に、さまざまな角度から切り込んでいきます。

  • 総務と経理の給与や専門性の違い
  • 社内での権力や出世コースの比較
  • AI時代における両者の将来性
  • 自分に向いてるのがどっちかのヒント

総務と経理どっちが上か、5軸で比較

オフィスで、二人のビジネスパーソンが経理と総務の平均年収を示す棒グラフを指し示している。経理のグラフは400万円〜500万円、総務のグラフは300万円〜400万円を示しており、年収差を視覚的に比較している。

「どっちが上か」を考えるとき、人によって基準が違いますよね。ここでは、多くの人が気になるであろう「給与」「専門性」「社内での力関係」「企業規模での違い」「適性」という5つの視点から、総務と経理を比べてみたいと思います。

総務と経理、給料が高いのは?

いきなりですが、多くの人が気になる「給与」についてです。これはデータ上、平均年収では経理に軍配が上がる傾向があるようです。

いくつかの調査データを平均すると、総務の年収相場が300万円〜400万円程度であるのに対し、経理は400万円〜500万円程度と、一段階高い水準にあることが示されています 。

もちろん、これはあくまで平均値です。法務や経営企画といった、より専門性が高いとされる部門はさらに高い傾向にありますが、管理部門全体で見ても、総務はやや低い水準、経理は中堅レベルといった立ち位置のようです 。

なぜ給与に差が出るの?

この差が生まれる背景には、「専門性の分かりやすさ」があるかなと思います。経理は「簿記」という明確な専門スキルがあり、決算書という具体的なアウトプットを生み出します。そのスキルは他の会社でも通用しやすいですよね。

一方で総務は、その価値が「問題なく会社が回っている状態」なので、貢献度を数値化しにくい側面があります 。水道や電気と同じで、止まって初めてその重要性が分かる、みたいなところがあるのかもしれません。

専門性や必要な資格の違い

オフィスで、一人の男性が「簿記」に関する書類を持ち、経理に必要な資格(日商簿記3級、2級、1級、税理士、公認会計士)が縦に並んだ柱状のホログラムを指している。もう一人の女性は、総務に必要な広範なスキルや関連資格(社労士、衛生管理者、MOS、ビジネス・キャリア検定)が円状に広がるアイコン群を示している。

給与の違いにも関連しますが、求められる専門性が根本的に異なります。

経理は「深く」、簿記が必須スキル

経理は「お金」を扱うプロフェッショナルです。そのため、「簿記」の知識は事実上必須と言えるでしょう 。

未経験からの転職でも、少なくとも日商簿記3級程度の知識が歓迎されることが多いです 。キャリアアップを目指すなら、日商簿記2級以上が応募条件になっている求人も多く、スキルが明確です 。

さらに上には、日商簿記1級、税理士、公認会計士といった高度な国家資格への道も開かれており 、専門性を「深く」掘り下げていくキャリアが特徴です。

総務は「広く」、関連資格が膨大

一方、総務には「これさえあればOK」という単一の必須資格はありません。その代わり、業務範囲がとにかく「広い」のが特徴です。

会社の規模によっては人事や労務、法務を兼ねることもあります 。そのため、関連する資格は膨大です。

  • 人事・労務系:社会保険労務士
  • オフィスの安全管理系:衛生管理者
  • PCスキル系:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  • 法務・文書管理系:ビジネス・キャリア検定

経理のスキルが「ポータブル(持ち運び可能)」なのに対し、総務のスキルは「その会社固有のルールや調整業務」に依存しがちな側面もあります。これが、転職市場での評価や給与の差につながっている可能性はありますね。

社内の権力、偉いのはどっち?

「どっちが偉いのか」「権力があるのか」という視点も気になりますよね。これは結論から言うと、「力の種類が全く違う」というのが私の見解です。

経理が持つのは「ハードパワー(硬い力)」

経理は会社のお金の流れをすべて把握し、管理しています。各部署からの経費精算をチェックしたり、予算の執行を管理したりと、全社に対して「NO」と言える強い牽制機能を持っています 。

経営陣も、経理が作成した財務データ(決算書など)を見て経営判断を下すため 、経営への影響力も非常に強いです。「数字」という絶対的な根拠に基づいた、硬い力を持っていると言えますね。

総務が持つのは「ソフトパワー(広い力)」

総務は「組織運営のルール」と「働く環境」を管理しています。オフィスのレイアウト変更 、福利厚生制度の設計 、社内規定の策定 など、全従業員の働き方そのものに広く影響を与えます。

また、経営陣と現場社員の「橋渡し役」として 、部署間の利害を調整する役割も担います 。直接的な「NO」ではなく、ルールや環境整備を通じて組織全体を動かす、広い力を持っているイメージです。

対立ではなく「協調」の関係

例えば、総務が「社員満足度向上のために新しい福利厚生を導入したい!」と企画しても、経理が「その予算はどこから出すのか?費用対効果は?」とストップをかければ実現しません 。

どちらが上というより、両者が連携して初めて会社は機能するんです。

中小企業では兼務も多い

そもそも、「総務 vs 経理」という構図自体、ある程度の規模がある会社(大企業)の話かもしれません。

中小企業やベンチャー企業では、バックオフィス部門の人員が限られているため、「総務経理部」として一人の担当者が両方の業務を兼務しているケースが非常に多いです 。

慢性的な人手不足やコスト削減が主な理由ですが 、これは担当者にとっては大きなメリットもあります。総務の「広い」調整力と、経理の「深い」専門知識の両方を実務で学べるため、非常にスキルアップにつながりやすい環境とも言えます 。

「どっちが上か」と悩む以前に、両方やらなければならない、というのが中小企業の実態だったりするわけですね。

向いてる人の特徴を診断

ここまで読んで、「じゃあ、自分はどっちに向いてるんだろう?」と思った方もいるかもしれません。一般的な適性をまとめてみます。

【経理】に向いてる人の特徴

  • 数字が好き、または苦手意識がない人1円のミスも許されないため、数字と向き合うことにストレスを感じないことが大前提です 。
  • コツコツとした地道な作業が苦にならない人日々の伝票処理など、ルーティンワークを正確に続けられる忍耐力が求められます 。
  • 責任感が強く、真面目な人会社のお金を扱い、法的な期限も多いため、「まあ、いいか」で済ませない正確性と責任感が不可欠です 。大雑把な人には厳しいかもしれません 。

【総務】に向いてる人の特徴

  • コミュニケーション能力が高い人経営層から現場まで、全方位とやり取りする「調整役」です 。板挟みになることも多いので、うまく立ち回る力が必要です。
  • マルチタスクが得意な人業務範囲が広範なため、複数の仕事を同時にこなし、優先順位をつけて処理する能力が求められます 。
  • サポート役や縁の下の力持ちが好きな人「誰かのために」動くことにやりがいを感じる人に向いています 。
  • 臨機応変な対応ができる人「コピー機が壊れた」「エアコンが効かない」といった突発的なトラブル対応も多いため、柔軟性が求められます 。

あなたはどちらのタイプに近いでしょうか?

キャリアで見る総務と経理どっちが上

ここまでは現在の「立ち位置」を中心に見てきましたが、次は「将来性」や「キャリア」の観点から比較してみましょう。出世や転職、AIの登場で、この先のキャリアはどうなっていくのでしょうか。

キャリアパスと出世の頂点

「出世」という観点で見ると、役員への道筋が明確なのは「経理」と言えそうです。

経理の王道ルート:「CFO(最高財務責任者)」

経理のキャリアパスは非常に明確です。まず経理担当者として決算業務などをマスターします。その後、経理で培った数値分析能力を活かし、未来のお金を扱う「財務部門」 や、会社の戦略を立てる「経営企画部門」 へと進むのが王道です。

そして、そのキャリアの最終的な頂点として、「CFO(最高財務責任者)」という役員ポジションがはっきりと存在します 。CFOは単なる経理・財務のトップではなく、財務戦略をもって経営を支える「経営の右腕」です。

総務の進化系:「戦略総務」

一方、総務のキャリアパスは、従来「総務部長」が終点と見なされがちでした。

しかし近年、その役割は見直されています。注目されているのが「戦略総務」という考え方です 。

これは、備品管理や施設管理といった従来の「守り」の業務から一歩進んで、経営課題の解決に積極的に関わる「攻め」の総務を指します 。

具体的には、社内のDX推進 、リモートワーク導入といったワークスタイル改革 、データに基づいた福利厚生の最適化 などを主導し、経営陣の意思決定をサポートする「経営パートナー」としての役割です 。

CFOのように確立された役員ポストとは言えないかもしれませんが、総務もまた、経営の中枢に関わる道が開けてきているんです。

総務と経理どっちが上?給与や将来性を徹底比較!

こんにちは、セレクトワン運営者のK&Eです。

会社で働いていると、「結局、総務と経理ってどっちが上なの?」という疑問、一度は持ったことありませんか?

私自身、キャリアを考える上で気になった時期がありました。同じバックオフィスとして括られがちですが、仕事内容は全然違いますよね。この「どっちが上か」という素朴な疑問の裏には、給料はどっちが高いのか、専門性や必要な資格が違って転職に有利なのはどちらか、といった現実的な比較が隠されていると思います。

また、社内での権力や、ぶっちゃけどっちが偉いのか、出世しやすいキャリアパスを描けるのはどっちか、というのも気になるところです。中小企業では兼務も多いこの二つの職種ですが、AI時代を見据えた将来性や、そもそも自分に向いてる人の特徴を診断したい、というニーズもあるでしょう。

経理と財務の違いがよくわからなかったり、総務は雑用ばかりという誤解をしていたり、比較するにも情報がごちゃごちゃしがちです。この記事では、そんな「総務と経理、どっちが上か」問題に、さまざまな角度から切り込んでいきます。

  • 総務と経理の給与や専門性の違い
  • 社内での権力や出世コースの比較
  • AI時代における両者の将来性
  • 自分に向いてるのがどっちかのヒント

総務と経理どっちが上か、5軸で比較

「どっちが上か」を考えるとき、人によって基準が違いますよね。ここでは、多くの人が気になるであろう「給与」「専門性」「社内での力関係」「企業規模での違い」「適性」という5つの視点から、総務と経理を比べてみたいと思います。

総務と経理、給料が高いのは?

いきなりですが、多くの人が気になる「給与」についてです。これはデータ上、平均年収では経理に軍配が上がる傾向があるようです。

いくつかの調査データを平均すると、総務の年収相場が300万円〜400万円程度であるのに対し、経理は400万円〜500万円程度と、一段階高い水準にあることが示されています。

もちろん、これはあくまで平均値です。法務や経営企画といった、より専門性が高いとされる部門はさらに高い傾向にありますが、管理部門全体で見ても、総務はやや低い水準、経理は中堅レベルといった立ち位置のようです。

【管理部門の平均年収比較(目安)】
職種 年収相場
経営企画 500万~600万円
法務 500万~600万円
財務 450万~550万円
人事 450万~550万円
経理 400万~500万円
広報 400万~500万円
総務 300万~400万円

※を参考に作成

なぜ給与に差が出るの?

この差が生まれる背景には、「専門性の分かりやすさ」と「付加価値の可視性」があるかなと思います。

経理は「簿記」という明確な専門スキルがあり、決算書という具体的なアウトプットを生み出します。そのスキルは他の会社でも通用しやすいですよね。

一方で総務は、その価値が「問題なく会社が回っている状態」にあるため、貢献度を数値化しにくい側面があります。水道や電気と同じで、止まって初めてその重要性が分かる、みたいなところがあるのかもしれません。評価も「減点法」になりがちで、それが給与に反映されやすいと考えられます。

専門性や必要な資格の違い

給与の違いにも関連しますが、求められる専門性が根本的に異なります。

経理は「深く」、簿記が事実上の必須スキル

経理は「お金」を扱うプロフェッショナルです。そのため、「簿記」の知識は事実上必須と言えるでしょう。

未経験からの転職でも、少なくとも日商簿記3級程度の知識が歓迎されることが多いです。キャリアアップを目指すなら、日商簿記2級以上が応募条件や歓迎スキルとして明記されることが多く、スキルが明確です。

さらに上には、日商簿記1級、税理士、公認会計士といった高度な国家資格への道も開かれており、専門性を「深く」掘り下げていくキャリアが特徴です。

総務は「広く」、関連資格が膨大

一方、総務には「これさえあればOK」という単一の必須資格はありません。その代わり、業務範囲がとにかく「広い」のが特徴です。

会社の規模によっては人事や労務、法務を兼ねることもあります。そのため、関連する資格は膨大です。

  • 人事・労務系:社会保険労務士
  • オフィスの安全管理系:衛生管理者
  • PCスキル系:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  • 法務・文書管理系:ビジネス・キャリア検定(企業法務・総務)

経理のスキルが「ポータブル(持ち運び可能)」なのに対し、総務のスキルは「その会社固有のルールや調整業務」に依存しがちな側面もあります。これが、転職市場での評価や給与の差につながっている可能性はありますね。

社内の権力、偉いのはどっち?

オフィスで、一人の男性が「HARD POWER」と書かれた領域で「NO」の文字と財務データを表示し、経理が持つ牽制機能を示している。もう一人の女性は「SOFT POWER」と書かれた領域で、組織運営や環境整備に関連するアイコンを提示し、総務の広い影響力を表している。中央には「COLLABORATION」の文字と歯車のアイコンがあり、両者の協調関係を象徴している。

「どっちが偉いのか」「権力があるのか」という視点も気になりますよね。これは結論から言うと、「力の種類が全く違う」というのが私の見解です。

経理が持つのは「ハードパワー(硬い力)」
経理は会社のお金の流れをすべて把握し、管理しています。各部署からの経費精算をチェックしたり、予算の執行を管理したりと、全社に対して「NO」と言える強い牽制機能を持っています。

経営陣も、経理が作成した財務データ(決算書など)を見て経営判断を下すため、経営への影響力も非常に強いです。「数字」という絶対的な根拠に基づいた、硬い力を持っていると言えますね。

総務が持つのは「ソフトパワー(広い力)」
総務は「組織運営のルール」と「働く環境」を管理しています。オフィスのレイアウト変更、福利厚生制度の設計、社内規定の策定 など、全従業員の働き方そのものに広く影響を与えます。

また、経営陣と現場社員の「橋渡し役」として、部署間の利害を調整する役割も担います。直接的な「NO」ではなく、ルールや環境整備を通じて組織全体を動かす、広い力を持っているイメージです。

対立ではなく「協調」の関係

例えば、総務が「社員満足度向上のために新しい福利厚生を導入したい!」と企画しても、経理が「その予算はどこから出すのか?費用対効果は?」とストップをかければ実現しません。

どちらが上というより、両者が連携して初めて会社は機能するんです。

中小企業では兼務も多い

そもそも、「総務 vs 経理」という構図自体、ある程度の規模がある会社(大企業)の話かもしれません。

中小企業やベンチャー企業では、バックオフィス部門の人員が限られているため、「総務経理部」として一人の担当者が両方の業務を兼務しているケースが非常に多いです。

慢性的な人手不足やコスト削減が主な理由ですが、これは担当者にとっては大きなメリットもあります。総務の「広い」調整力と、経理の「深い」専門知識の両方を実務で学べるため、非常にスキルアップにつながりやすい環境とも言えます。

「どっちが上か」と悩む以前に、両方やらなければならない、というのが中小企業の実態だったりするわけですね。

向いてる人の特徴を診断

オフィスで、一人の男性が数字を虫眼鏡で確認しており、経理に向いている特徴(数字好き、地道な作業、責任感)のアイコンが表示されている。もう一人の女性は、人と会話しているイメージを示し、総務に向いている特徴(コミュニケーション能力、マルチタスク、サポート好き)のアイコンが表示されている。

 

ここまで読んで、「じゃあ、自分はどっちに向いてるんだろう?」と思った方もいるかもしれません。一般的な適性をまとめてみます。

【経理】に向いてる人の特徴

  • 数字が好き、または苦手意識がない人
    1円のミスも許されないため、数字と向き合うことにストレスを感じないことが大前提です。
  • コツコツとした地道な作業が苦にならない人
    日々の伝票処理など、ルーティンワークを正確に続けられる忍耐力が求められます。
  • 責任感が強く、真面目な人
    会社のお金を扱い、法的な期限も多いため、「まあ、いいか」で済ませない正確性と責任感が不可欠です。大雑把な人には厳しいかもしれません。

【総務】に向いてる人の特徴

  • コミュニケーション能力が高い人
    経営層から現場まで、全方位とやり取りする「調整役」です。板挟みになることも多いので、うまく立ち回る力が必要です。
  • マルチタスクが得意な人
    業務範囲が広範なため、複数の仕事を同時にこなし、優先順位をつけて処理する能力が求められます。
  • サポート役や縁の下の力持ちが好きな人
    「誰かのために」動くことにやりがいを感じる人に向いています。
  • 臨機応変な対応ができる人
    「コピー機が壊れた」「エアコンが効かない」といった突発的なトラブル対応も多いため、柔軟性が求められます。

あなたはどちらのタイプに近いでしょうか?

キャリアで見る総務と経理どっちが上

ここまでは現在の「立ち位置」を中心に見てきましたが、次は「将来性」や「キャリア」の観点から比較してみましょう。出世や転職、AIの登場で、この先のキャリアはどうなっていくのでしょうか。

キャリアパスと出世の頂点

「出世」という観点で見ると、役員への道筋が明確なのは「経理」と言えそうです。

経理の王道ルート:「CFO(最高財務責任者)」

経理のキャリアパスは非常に明確です。まず経理担当者として決算業務などをマスターします。その後、経理で培った数値分析能力を活かし、未来のお金を扱う「財務部門」や、会社の戦略を立てる「経営企画部門」へと進むのが王道です。

そして、そのキャリアの最終的な頂点として、「CFO(最高財務責任者)」という役員ポジションがはっきりと存在します。CFOは単なる経理・財務のトップではなく、財務戦略をもって経営を支える「経営の右腕」です。

総務の進化系:「戦略総務」

一方、総務のキャリアパスは、従来「総務部長」が終点と見なされがちでした。

しかし近年、その役割は見直されています。注目されているのが「戦略総務」という考え方です。

これは、備品管理や施設管理といった従来の「守り」の業務から一歩進んで、経営課題の解決に積極的に関わる「攻め」の総務を指します。

具体的には、社内のDX推進、リモートワーク導入といったワークスタイル改革、データに基づいた福利厚生の最適化などを主導し、経営陣の意思決定をサポートする「経営パートナー」としての役割です。

CFOのように確立された役員ポストとは言えないかもしれませんが、総務もまた、経営の中枢に関わる道が開けてきているんです。

転職で有利なのはどっちか

キャリアを考える上で、転職市場での価値も重要ですよね。これは、「専門性の分かりやすさ」で経理がやや有利かもしれません。

経理の「簿記」というスキルは、基本的にどの会社でも通用する「ポータブルスキル」(持ち運び可能なスキル)です。日商簿記2級以上を持っていれば、実務経験者として「即戦力」として評価してくれる企業が多いです。建設業など、業界固有の会計ルールはありますが、基本的な複式簿記の原則は世界共通ですからね。

対して総務の経験は、前述の通り「その会社固有の業務」、つまり「カンパニー・スペシフィック」なスキルが多くなりがちです。「前職のオフィスのレイアウト変更を主導した」と言っても、それが次の会社でどう活きるのか、アピールが難しい側面はあります。

ただし、総務のキャリアが不利というわけでは決してありません。

総務の転職は「何をアピールするか」が鍵

総務が転職で評価されるには、「ジェネラリスト(広範な経験)」+「特定の専門性」が鍵になります。

例えば、中小企業で総務と人事を兼務していた経験は非常に強力です。

  • 「総務としての調整力を持ちつつ、人事・労務(社会保険の手続きや給与計算)の専門知識も持っている」
  • 「総務として働きやすい環境を整備しつつ、法務(契約書管理やコンプライアンス対応)の知識もある」

このように、広範な業務経験(T字の横棒)と、何か一つ「これだけは任せてください」という専門分野(T字の縦棒)をアピールできると、「T型人材」として市場価値がぐっと上がります

自分のキャリアを「専門性を深めるスペシャリスト(経理的)」にするか、「複数の領域を経験するジェネラリスト(総務的)」にするか、という視点で考えると分かりやすいかもしれませんね。

AI時代の将来性を比較

オフィスで、中央の男性が「AI」と表示されたホログラムに手をかざしている。左右の男女は、それぞれ経理と総務の担当者で、AIが定型業務を代替し、人間はより高度な分析や戦略、コミュニケーションに注力する未来の働き方を表すデータやイメージが周囲に表示されている。

「AIに仕事を奪われる」という話を聞くと、将来性が不安になりますよね。この点では、総務も経理も「定型業務はAIに代替される」という点で共通しています。

  • 経理で代替される業務:
    仕訳やデータ入力、定型的な税務申告書の作成、簡単な問い合わせ対応など。
  • 総務で代替される業務:
    データ入力、備品や在庫の自動発注、社内規定などの「よくある質問」へのチャットボット対応など。

では、どちらの仕事もなくなってしまうのでしょうか? 私は逆だと考えています。

AIは「雑務」を終わらせるチャンス

AIの登場は、面倒な定型業務から解放され、人間にしかできない、より価値の高い仕事に集中できるチャンスです。

経理の進化:
AIが自動で作成した財務データを「分析」し、経営課題を見つけ出し、経営陣に「提言」する役割がメインになります。AIを使いこなすITスキルも必須になりますね。

総務の進化:
AIに雑務を任せ、AIにはできない複雑な「部門間調整」や「コミュニケーション」といった人間系の業務、あるいは「戦略総務」として組織課題の解決に特化していくことになります。

AI時代に「上」に行くのは、AIを「便利な部下」として使いこなし、分析や戦略といった高次の判断にシフトできる人材。これは総務も経理も同じですね。

経理と財務、役割の違い

ここで少し補足です。経理とキャリアの話をすると、必ず「財務」という言葉が出てきます。この2つはよく混同されますが、実は役割が明確に違います。

ざっくり言うと、経理が「過去」のお金を扱うのに対し、財務は「未来」のお金を扱います

【経理と財務の役割の違い】
職種 役割 扱う時間軸 主な業務
経理 (Accounting) 会社が「過去」に使ったお金を正確に記録・管理・報告する。 過去〜現在 決算書作成、税務申告、経費精算、伝票起票
財務 (Finance) 会社が「未来」に使うお金を計画し、調達・管理・運用する。 未来 資金調達(銀行融資など)、予算管理、M&A、IR(投資家対応)

経理の主な仕事は、日々の伝票処理や決算書の作成です。一方、財務の主な仕事は、銀行から融資(資金調達)を受けたり、予算を管理したりすることです。

経理が作成した正確な「過去の成績表(決算書)」がなければ、財務は「未来の計画(資金調達)」を立てられません。だからこそ、経理は財務やCFOへのキャリアの「土台」と位置付けられているんです。

総務の雑用は誤解?

もう一つの補足が、「総務=雑用係」というイメージについてです。

確かに、備品の発注・管理、電話や来客対応、社内イベントの運営など、細々とした業務も多いのは事実です。これらは「誰かがやらなければ会社が回らない仕事」ですよね。コピー用紙が切れる、お客様を待たせてしまう、といった小さなほころびが、会社全体の生産性や信頼に影響を与えます。

こうした「目に見えやすい」サポート業務が多いため、「雑用係」というイメージが定着してしまった面はあるかもしれません。

しかし、これが総務の全てだとしたら、それは大きな誤解です

総務の本質的な役割は、もっと経営の根幹に近い部分、会社の「基盤」を支えることにあります。目に見える雑務の裏で、総務は会社の土台となる非常に重要なミッションを担っているんです。

総務が担う「雑用」とは一線を画す本質的な業務例

  • 社内規定の作成・改定(会社のルール作り)
    就業規則や情報セキュリティポリシーなど、社員が働く上での公式なルールを作り、周知徹底します。これは組織の秩序維持やコンプライアンスの確保に直結する、企業の社会的信用に関わる仕事です。
  • 施設管理(快適で安全なオフィス環境の維持)
    単に「キレイなオフィス」を保つだけでなく、法律で定められた防災設備の管理や、従業員の生産性に直結するオフィスのレイアウト設計など、安全かつ機能的な「働く場」を提供する専門業務です。
  • 株主総会の企画・運営(会社の最高意思決定機関の運営)
    これは単なる「イベント運営」ではありません。会社の経営方針を決める最高意思決定の場であり、会社法に則った厳格な手続きが求められる、法務的な側面も持つ非常に重要な業務です。
  • 内部統制・ガバナンス(不正が起きない仕組み作り)
    会社が健全に運営されるためのルールやプロセスを整備し、監視する役割です。企業の不祥事を防ぎ、信頼性を担保するための根幹となります。
  • BCP(事業継続計画)の策定(災害時などに事業を続けるための計画)
    地震やパンデミックなど、不測の事態が起きても会社の中核事業を止めない(あるいは迅速に復旧させる)ための計画を立てます。これはまさに、企業の「存続」そのものに関わるリスク管理業務です。

これら全てが総務の仕事(あるいは関連する仕事)です。お分かりの通り、これらは「雑用」という言葉では到底片付けられない、高度な調整力、法務や労務を含む幅広い知識、そして経営的な視点が求められる専門業務なんです。

総務と経理どっちが上か、結論は

さて、長くなりましたが「総務と経理、どっちが上か」という問いに対する私の結論です。

それは、「あなたが『何を』もって『上』と定義するかで、答えは全く変わる」です。

結論のまとめ

  • 「給与の高さ」「役員(CFO)への道の明確さ」を「上」と定義するなら、経理が有利かもしれません。
  • 「組織全体への影響力の広さ」「AIに代替されにくい人間系の調整力」を「上」と定義するなら、総務の価値は非常に高いと言えます。

AI時代にどちらの職種も「定型業務」は減っていき、経理は「財務データの分析家」へ、総務は「組織課題の戦略家(戦略総務)」へと進化していく必要があります。

最終的にどちらの道を選ぶべきかは、あなたの「適性」次第です。

コツコツと数字と向き合い、正確性を追求し、専門性を深めることに喜びを感じるなら「経理」。
人と組織の間に入り、マルチタスクで広範な問題を調整・解決することにやりがいを感じるなら「総務」。

どちらの道にも、プロフェッショナルとしての頂点は存在します。

キャリアに関するご注意

この記事で紹介した給与やキャリアパスは、あくまで一般的な傾向やデータに基づいたものです。実際の待遇やキャリアは、企業の規模、業種、そして個人のスキルや経験によって大きく異なります。

最終的なキャリアの選択や転職活動にあたっては、ご自身の適性を深く見つめ直すとともに、転職エージェントなどの専門家にも相談することをおすすめします。

 

AI時代の将来性を比較

「AIに仕事を奪われる」という話を聞くと、将来性が不安になりますよね。この点では、総務も経理も「定型業務はAIに代替される」という点で共通しています 。

  • 経理で代替される業務:仕訳やデータ入力 、定型的な税務申告書の作成 、簡単な問い合わせ対応 など。
  • 総務で代替される業務:データ入力 、備品や在庫の自動発注 、社内規定などの「よくある質問」へのチャットボット対応 など。

では、どちらの仕事もなくなってしまうのでしょうか? 私は逆だと考えています。

AIは「雑務」を終わらせるチャンス

AIの登場は、面倒な定型業務から解放され、人間にしかできない、より価値の高い仕事に集中できるチャンスです。

経理の進化:

AIが自動で作成した財務データを「分析」し、経営課題を見つけ出し、経営陣に「提言」する役割がメインになります 。AIを使いこなすITスキルも必須になりますね 。

総務の進化:

AIに雑務を任せ、AIにはできない複雑な「部門間調整」や「コミュニケーション」といった人間系の業務 、あるいは「戦略総務」として組織課題の解決に特化していくことになります 。

AI時代に「上」に行くのは、AIを「便利な部下」として使いこなし、分析や戦略といった高次の判断にシフトできる人材。これは総務も経理も同じですね。

経理と財務、役割の違い

ここで少し補足です。経理とキャリアの話をすると、必ず「財務」という言葉が出てきます 。この2つはよく混同されますが、実は役割が明確に違います。

職種 役割 扱う時間軸
経理 (Accounting) 会社が「過去」に使ったお金を正確に記録・管理・報告する。 過去〜現在
財務 (Finance) 会社が「未来」に使うお金を計画し、調達・管理・運用する。 未来

経理の主な仕事は、日々の伝票処理や決算書の作成です 。一方、財務の主な仕事は、銀行から融資(資金調達)を受けたり、予算を管理したり、M&Aを検討したりすることです 。

経理が作成した正確な「過去の成績表(決算書)」がなければ、財務は「未来の計画(資金調達)」を立てられません。だからこそ、経理は財務やCFOへのキャリアの「土台」と位置付けられているんです 。

総務の雑用は誤解?

もう一つの補足が、「総務=雑用係」というイメージについてです 。

確かに、備品の発注・管理 、電話や来客対応 、社内イベントの運営 など、細々とした業務も多いのは事実です。これらは「誰かがやらなければ会社が回らない仕事」ですよね 。コピー用紙が切れる、お客様を待たせてしまう、といった小さなほころびが、会社全体の生産性や信頼に影響を与えます。

こうした「目に見えやすい」サポート業務が多いため、「雑用係」というイメージが定着してしまった面はあるかもしれません。

しかし、これが総務の全てだとしたら、それは大きな誤解です

総務の本質的な役割は、もっと経営の根幹に近い部分、会社の「基盤」を支えることにあります 。目に見える雑務の裏で、総務は会社の土台となる非常に重要なミッションを担っているんです。

総務が担う「雑用」とは一線を画す本質的な業務例

  • 社内規定の作成・改定(会社のルール作り)
    就業規則や情報セキュリティポリシーなど、社員が働く上での公式なルールを作り、周知徹底します。これは組織の秩序維持 やコンプライアンス(法令遵守)の確保 に直結する、企業の社会的信用に関わる仕事です。
  • 施設管理(快適で安全なオフィス環境の維持)
    単に「キレイなオフィス」を保つだけでなく、法律で定められた防災設備の管理 や、従業員の生産性に直結するオフィスのレイアウト設計 など、安全かつ機能的な「働く場」を提供する専門業務です。
  • 株主総会の企画・運営(会社の最高意思決定機関の運営)
    これは単なる「イベント運営」ではありません。会社の経営方針を決める最高意思決定の場であり、会社法に則った厳格な手続きが求められる、法務的な側面も持つ非常に重要な業務です 。
  • 内部統制・ガバナンス(不正が起きない仕組み作り)
    会社が健全に運営されるためのルールやプロセスを整備し、監視する役割です。企業の不祥事を防ぎ、信頼性を担保するための根幹となります。
  • BCP(事業継続計画)の策定(災害時などに事業を続けるための計画)
    地震やパンデミックなど、不測の事態が起きても会社の中核事業を止めない(あるいは迅速に復旧させる)ための計画を立てます。これはまさに、企業の「存続」そのものに関わるリスク管理業務です 。

これら全てが総務の仕事(あるいは関連する仕事)です。お分かりの通り、これらは「雑用」という言葉では到底片付けられない、高度な調整力 、法務や労務を含む幅広い知識 、そして経営的な視点 が求められる専門業務なんです。

 

総務と経理どっちが上か、結論は

さて、長くなりましたが「総務と経理、どっちが上か」という問いに対する私の結論です。

それは、「あなたが『何を』もって『上』と定義するかで、答えは全く変わる」です。

結論のまとめ

  • 「給与の高さ」「役員(CFO)への道の明確さ」を「上」と定義するなら、経理が有利かもしれません。
  • 「組織全体への影響力の広さ」「AIに代替されにくい人間系の調整力」を「上」と定義するなら、総務の価値は非常に高いと言えます。

AI時代にどちらの職種も「定型業務」は減っていき、経理は「財務データの分析家」へ、総務は「組織課題の戦略家(戦略総務)」へと進化していく必要があります。

最終的にどちらの道を選ぶべきかは、あなたの「適性」次第です。

コツコツと数字と向き合い、正確性を追求し、専門性を深めることに喜びを感じるなら「経理」 。

人と組織の間に入り、マルチタスクで広範な問題を調整・解決することにやりがいを感じるなら「総務」。

どちらの道にも、プロフェッショナルとしての頂点は存在します。

キャリアに関するご注意

この記事で紹介した給与やキャリアパスは、あくまで一般的な傾向やデータに基づいたものです。実際の待遇やキャリアは、企業の規模、業種、そして個人のスキルや経験によって大きく異なります。

最終的なキャリアの選択や転職活動にあたっては、ご自身の適性を深く見つめ直すとともに、転職エージェントなどの専門家にも相談することをおすすめします。

この記事を書いた人

執筆者:EKO&KOH

 

どっちがいいの?各分野の専門家監修の元、あなたの選択をサポートする情報を発信しています。 この記事が、あなたにとって最適な答えを見つける手助けとなれば幸いです。

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