新型プリウスのモデリスタはどっちが人気？違いと評判を徹底解説

2023年に待望のフルモデルチェンジを果たした新型プリウスは、その先進的でスポーティなデザインで多くの注目を集めています。ノーマルのままでも十分に魅力的ですが、さらなる個性を求める方々が次に検討するのが、トヨタ公式のカスタムブランド「モデリスタ」のエアロパーツです。しかし、モデリスタには趣の異なる複数のスタイルが用意されており、新型プリウスとモデリスタの組み合わせを考えたとき、一体どっちが人気なのだろうかと悩む方も少なくありません。

この記事では、まさにその疑問に答えるべく、詳細な情報をお届けします。そもそもプリウスのどれが一番人気なのか、そしてモデリスタのメリットは何ですか？という基本的な問いから、スポーティなスタイルと上品なエレガント アイス スタイル、それぞれの特徴を比較します。また、人気の黒や新色である新型プリウス アッシュ モデリスタの組み合わせがどのような印象を与えるのか、画像だけでは伝わりにくい部分も解説します。

さらに、購入を検討する上で避けては通れない、新型プリウスを買うならどのグレードがおすすめ？という問題や、実際のオーナーからの口コミ、一部でささやかれるダサいという評価の真相にも迫ります。車高が下がることで、段差などで車体を擦るのではないかという懸念や、比較対象として50プリウス モデリスタで何センチ下がるのかという具体的な数値、そして将来的に手放す際の価値を考えた中古市場での評価まで、あらゆる角度から徹底的に掘り下げていきます。

この記事を最後までお読みいただくことで、あなたにとって最適な一台を見つけるための、確かな判断材料が手に入るはずです。

 

トヨタプリウス公式

新型プリウス モデリスタどっちが人気？基本を解説

 

モデリスタのメリットは何ですか？

 

新型プリウスにモデリスタのパーツを装着する最大のメリットは、エクステリアデザインを自分好みに昇華させ、所有する満足感を格段に高められる点にあります。ノーマル状態でも完成度の高い新型プリウスですが、モデリスタのエアロパーツを加えることで、唯一無二の存在感を放つ一台へと仕立て上げることが可能です。

 

高い品質と完璧なフィッティング

 

モデリスタはトヨタの公式カスタムブランドであり、そのパーツは車両の設計段階から開発が並行して進められます。そのため、社外品のエアロパーツとは一線を画す、極めて高い品質と完璧なフィッティングが保証されています。まるで純正品の一部であるかのようにボディラインに溶け込み、後付け感のない自然で美しい仕上がりを実現します。これにより、車両全体の統一感が生まれ、デザインの完成度が一層高まります。

 

個性の表現と差別化

 

モデリスタには、大きく分けて「NEO ADVANCE STYLE」と「ELEGANT ICE STYLE」という2つの異なるコンセプトのスタイルが用意されています。これにより、オーナーは自分の好みやライフスタイルに合わせて、スポーティで先進的な方向性か、上品で洗練された方向性かを選ぶことができます。街中で同じプリウスとすれ違ったとしても、モデリスタ仕様であれば一目で違いが分かり、他車との明確な差別化を図ることが可能です。

 

安心のメーカー保証

 

トヨタのディーラーで新車購入時に装着すれば、モデリスタのパーツも車両本体と同様の保証が適用されます。万が一、パーツに不具合が生じた場合でも、全国のトヨタディーラーでサポートを受けられるという安心感は、非常に大きなメリットと言えます。品質管理からアフターサービスまで一貫している点は、社外品にはない魅力です。

 

注意点としての価格

 

一方で、デメリットとして挙げられるのが価格です。高品質な設計と保証が提供される分、パーツの価格や取り付け工賃は決して安価ではありません。例えば、「NEO ADVANCE STYLE」の主要パーツをセットで装着する場合、塗装済みで30万円を超える費用がかかります。この追加コストを許容できるかどうかが、モデリスタを選ぶ上での一つの判断基準となります。

これらの点を総合的に考えると、モデリスタは単なるドレスアップパーツではなく、新型プリウスという車の価値をさらに高め、カーライフをより豊かにするための投資と捉えることができます。

 

洗練されたエレガント アイス スタイル

 

モデリスタが新型プリウス向けに展開する二つの主要なスタイルのうち、上品さと都会的な雰囲気を重視するのが「ELEGANT ICE STYLE（エレガント アイス スタイル）」です。このスタイルは、過度な主張を抑えつつ、細部にまでこだわったデザインで見る人を魅了します。

 

デザインコンセプトと特徴

 

「ELEGANT ICE STYLE」のコンセプトは、その名の通り「上質感を演出する、洗練のエレガントスタイル」です。デザインの最大の特徴は、クローム加飾を効果的に用いている点にあります。フロントスポイラーの下部やサイドスカート、リアスタイリングキットのマフラーエクステンション部分などに、煌びやかなクロームパーツをあしらうことで、新型プリウスが持つシャープなボディラインに高級感と輝きを加えています。

特にフロントマスクは、純正のLEDアクセサリーランプを活かすデザインとなっており、ノーマルデザインとの親和性が非常に高いです。派手さよりも一体感を重視し、プリウス本来の美しさを引き立てるような、落ち着いた大人のカスタムを好む層を主なターゲットとしています。

 

NEO ADVANCE STYLEとの比較

 

もう一方の「NEO ADVANCE STYLE」が、LEDイルミネーションなどを用いて先進的でダイナミックな印象を強調するのに対し、「ELEGANT ICE STYLE」は光物（イルミネーション）を使用せず、素材の質感で上質さを表現します。どちらが優れているというわけではなく、オーナーが愛車にどのような個性を与えたいかによって選択が分かれます。

 

価格と構成パーツ

 

「ELEGANT ICE STYLE」は、主に以下の3つのエアロパーツで構成されるセットが基本となります。

• フロントスポイラー
• サイドスカート
• リヤスタイリングキット（リヤスカート＋マフラーエクステンション）

この3点セットの価格は、塗装済みで約21万円となっており、LEDイルミネーションを含む「NEO ADVANCE STYLE」のセットと比較すると、価格が抑えられている点も魅力の一つです。

このように、「ELEGANT ICE STYLE」は、新型プリウスの洗練されたデザインを尊重しながら、さりげなく、しかし確実に上質な存在感をプラスしたいと考えるオーナーにとって、最適な選択肢となるでしょう。

 

引き締まる印象の黒とモデリスタ

 

新型プリウスの人気カラーの中でも、定番でありながら根強い支持を集めるのが「アティチュードブラックマイカ」、いわゆる黒です。この黒いボディカラーは、モデリスタのエアロパーツと組み合わせることで、その魅力を最大限に引き出すことができます。

 

ボディとエアロの一体感がもたらす効果

 

黒いボディにモデリスタパーツを装着する最大のメリットは、ボディとエアロパーツの一体感が非常に高まることです。特に、サイドスカートやリアスタイリングキットを装着すると、ボディ下部のボリュームが増し、視覚的な重心が下がります。黒はこの効果をさらに強調し、車全体がより低く、ワイドで安定感のある塊（かたまり）のような印象を与えます。

元々スポーティな新型プリウスのシルエットが、黒とモデリスタの組み合わせによって、さらに引き締まり、精悍な雰囲気を纏うことになります。

 

各スタイルとの相性

 

 

ELEGANT ICE STYLEとの組み合わせ

 

上品な「ELEGANT ICE STYLE」と黒いボディの相性は抜群です。漆黒のボディに、フロントスポイラーやサイドにあしらわれたクローム加飾がキラリと輝き、まるで高級ジュエリーのようなアクセントとなります。派手になりすぎず、夜の街灯りの中でも上品な存在感を放つ、非常にシックで大人な雰囲気を演出できます。

 

NEO ADVANCE STYLEとの組み合わせ

 

一方、先進的な「NEO ADVANCE STYLE」と組み合わせた場合、黒はまた違った表情を見せます。フロントスポイラーに内蔵されたブルーのLEDイルミネーションやシグネチャーイルミが、闇夜に浮かび上がるように際立ち、近未来的なイメージを強烈にアピールします。サイドガーニッシュのブラックパーツはボディカラーに溶け込みますが、その立体的な造形が光の当たり方によって陰影を生み出し、ボディサイドに複雑でダイナミックな表情を与えます。

 

黒を選ぶ際の注意点

 

黒いボディは非常に魅力的ですが、いくつかの注意点も存在します。まず、洗車キズや細かな擦り傷が他のカラーに比べて目立ちやすいという点が挙げられます。美しい状態を維持するためには、こまめな洗車と丁寧なメンテナンスが求められます。

また、夏場は太陽の熱を吸収しやすく、車内温度が上昇しやすい傾向があります。これらの点を理解した上で選択すれば、黒とモデリスタの組み合わせは、オーナーに深い満足感を与えてくれるはずです。

 

新型プリウス アッシュ モデリスタの魅力

 

新型プリウスで新たに採用されたボディカラーの中でも、特に個性的で注目度が高いのが「アッシュ」です。このアッシュは、光の当たり方によって青みがかって見える独特なソリッドグレーで、従来のプリウスのイメージを覆す都会的でクールな印象を持っています。この個性的なカラーとモデリスタパーツの組み合わせは、唯一無二のスタイルを生み出します。

 

アッシュカラーの特性とモデリスタ

 

アッシュは、メタリックやパール系の塗装とは異なり、光を鈍く反射させるソリッドカラーです。この特性が、モデリスタのエアロパーツが持つ立体的な造形をより一層際立たせる効果があります。ボディパネルのプレスラインやエアロパーツの凹凸が、陰影によってくっきりと浮かび上がり、まるで彫刻のような質感を楽しむことができます。

 

ELEGANT ICE STYLEとの組み合わせ

 

アッシュの持つクールで無機質な雰囲気と、「ELEGANT ICE STYLE」のクローム加飾は、非常に洗練された組み合わせです。グレーのボディにシルバーのクロームがアクセントとして加わることで、先進的ながらも落ち着きのある、モダンな建築物のようなたたずまいを演出します。派手さはありませんが、知的な印象を与えたいオーナーには最適な選択と言えるでしょう。

 

NEO ADVANCE STYLEとの組み合わせ

 

一方、「NEO ADVANCE STYLE」とアッシュを組み合わせると、その印象は一変します。アッシュの持つミリタリーテイストやメカニカルな雰囲気が、フロントのLEDイルミネーションやサイドのブラックガーニッシュと融合し、まるでSF映画に登場する未来の乗り物のような、先進的でアグレッシブなスタイルが完成します。人とは違う、強烈な個性を求めるユーザーの心を掴む組み合わせです。

 

他のカラーとの差別化

 

定番の白や黒も魅力的ですが、アッシュを選ぶ最大のメリットは、他車との圧倒的な差別化が図れる点にあります。特にモデリスタを装着したアッシュのプリウスは、街中でも目を引く存在となるでしょう。ただし、個性的なカラーであるがゆえに、リセールバリュー（再販価値）については白や黒といった定番カラーに比べて若干不利になる可能性も考慮しておく必要があります。

とはいえ、自分が本当に気に入ったカラーでカーライフを楽しむことが最も大切です。アッシュとモデリスタの組み合わせは、新型プリウスを自分だけの特別な一台にしたいと願うオーナーにとって、非常に魅力的な選択肢となります。

 

新型プリウスを買うならどのグレードがおすすめ？

 

新型プリウスは、主に「Z」「G」「U」「X」の4つのグレードで構成されており、それぞれ装備や価格、パワートレインが異なります。モデリスタの装着を前提として購入を検討する場合、どのグレードを選ぶかは非常に重要なポイントです。

 

各グレードの特徴

 

まずは、各グレードの基本的な特徴を理解することが大切です。

モデリスタ装着を前提としたグレード選び

 

モデリスタのエアロパーツは、どのグレードにも装着可能です。しかし、エアロパーツでエクステリアを華やかにする分、他の部分とのバランスを考慮することが、後悔しないための鍵となります。

 

おすすめは「Z」または「G」グレード

 

モデリスタを装着して満足度の高い一台に仕上げたいのであれば、やはり「Z」または「G」グレードがおすすめです。 その理由は、2.0Lハイブリッドシステムがもたらすパワフルな走りと、モデリスタのスポーティな外観との親和性が高いからです。特に、19インチのアルミホイールは、エアロパーツで低く構えたスタイリングを完成させる上で重要な要素となります。「Z」グレードであれば標準装備、「G」グレードでもオプションで選択できるため、モデリスタのホイールを選ばない場合でも、足元の見栄えを良くすることができます。

 

グレード別主要装備と価格の比較

 

 

予算を最優先するなら「U」グレードも選択肢に

 

もし、初期費用や月々の支払いを抑えつつモデリスタを楽しみたいのであれば、「U」グレードも面白い選択肢です。KINTOであれば、車両代金に加えて税金や保険、メンテナンス費用、そしてモデリスタのパーツ代金も月額利用料に含めることができます。これにより、まとまった出費なしで気軽にカスタムを楽しむことが可能になります。

最終的には、ご自身の予算や車に求める性能、利用形態などを総合的に判断して、最適なグレードを選ぶことが大切です。

 

新型プリウス モデリスタどっちが人気？評判と注意点

 

購入前に確認したいリアルな口コミ

 

カタログや公式サイトの情報だけでは見えてこない、実際にモデリスタを装着したオーナーや購入を検討している人々の生の声は、判断材料として非常に価値があります。ここでは、インターネット上で見られるリアルな口コミをいくつか紹介し、その傾向を分析します。

 

デザインに関する高評価

 

口コミで最も多く見られるのは、やはりデザインに対する肯定的な意見です。

このように、ノーマルとの差別化や、それぞれのスタイルが持つ独自のデザイン性に対して、高い満足度を感じているユーザーが多いことがうかがえます。特に、新型プリウスの洗練されたデザインをさらに引き立てるパーツとして、好意的に受け止められています。

 

価格や納期に関する意見

 

一方で、ネガティブな意見として散見されるのが、価格と納期に関するものです。

• 「エアロだけで30万円以上は正直高い。工賃も結構かかる」
• 「かっこいいけど、予算オーバーで諦めた」
• 「人気のパーツは欠品していて、納車がさらに遅れると聞いて断念した」

前述の通り、モデリスタのパーツは高品質な分、価格も高額になりがちです。車両本体価格に加えて数十万円の追加費用が発生するため、購入を躊躇する声も少なくありません。また、新型プリウス自体の納期が長期化している中で、モデリスタパーツの供給が追い付かず、装着を希望するとさらに待ち時間が増えるケースもあるようです。

 

デザインの好みに関する賛否両論

 

デザインは個人の好みが大きく影響するため、全ての人が絶賛しているわけではありません。特に「NEO ADVANCE STYLE」のデザインの一部には、賛否が分かれる意見も見られます。

• 「フロントの青い三角のライト（シグネチャーイルミ）は個人的には要らないかな」
• 「少し派手すぎて、ガンダムみたいに見える」

このように、先進性を強調したデザインが一部のユーザーからは「やりすぎ」と捉えられてしまうこともあるようです。ただし、モデリスタではシグネチャーイルミを含まないセットも用意されており、ユーザーが好みに応じてパーツを選択できるような配慮がなされています。

これらの口コミから、モデリスタは多くのオーナーに満足感を与える魅力的なカスタムである一方、価格や納期、そして個人のデザインの好みという、事前に検討すべき複数の側面があることが分かります。

 

モデリスタはダサいという評価の真相

 

インターネットの口コミやSNSを調べていると、少数ながら「モデリスタはダサい」という趣旨の意見を目にすることがあります。高価なカスタムパーツに対して、なぜこのようなネガティブな評価が生まれるのでしょうか。その背景と真相について考察します。

 

評価が分かれるデザインの方向性

 

「ダサい」と感じるかどうかの最大の要因は、個人の美的感覚や価値観の違いにあります。モデリスタのデザイン、特に「NEO ADVANCE STYLE」は、純正デザインに比べて装飾的でアグレッシIVEな要素を多く含んでいます。大型のスポイラーやLEDイルミネーションといった要素は、車に強い個性を与えますが、同時に「派手すぎる」「純正のシンプルなデザインの方が美しい」と感じる人々にとっては、マイナスの評価につながりやすくなります。

つまり、「ダサい」という評価は、モデリスタのデザインそのものの欠陥を指摘しているというよりは、「自分の好みとは合わない」という意思表示であることが大半です。

 

「やりすぎ感」への抵抗

 

カスタムカー全般に言えることですが、装飾を加えれば加えるほど、一部からは「やりすぎ感」があると見なされる傾向があります。モデリスタはトヨタ公式のカスタムブランドであり、全体のバランスを計算し尽くしてデザインされていますが、それでもノーマル状態の洗練されたシンプルさを好む層から見れば、蛇足に映ってしまう可能性があります。

 

スタイルの選択で印象は大きく変わる

 

ここで重要なのは、モデリスタには大きく分けて2つのスタイルがあるという点です。前述の通り、「NEO ADVANCE STYLE」が派手だと感じる方でも、クローム加飾で上品にまとめた「ELEGANT ICE STYLE」であれば、好意的に受け入れられるケースは少なくありません。

「モデリスタ」というブランド全体を一つのイメージで捉えてしまうと、「派手で好みではない」という結論に至りがちですが、実際には異なるテイストの選択肢が用意されています。そのため、「モデリスタはダサい」という漠然とした評価を鵜呑みにするのではなく、自分がどちらのスタイルを指してそう感じるのか、あるいはどちらのスタイルなら受け入れられるのかを、冷静に判断することが大切です。

要するに、「ダサい」という評価はあくまで一面的な意見であり、その背景には個人の好みや価値観が大きく影響しています。最終的には、他人の評価に惑わされず、自分自身が心から「かっこいい」と思えるスタイルを選ぶことが、最も後悔のない選択と言えるでしょう。

 

50プリウス モデリスタ何センチ下がる？

 

新型プリウス（60系）のモデリスタについて調べていると、比較対象として旧型である50系プリウスの情報を求める声も多くあります。特に、車高がどれくらい変化するのかは、実用性に直結する重要な関心事です。ここでは、検索キーワードとして見られる「50プリウス モデリスタ 何 センチ 下がる？」という疑問に答えつつ、新型（60系）のダウン量と比較します。

 

新型（60系）プリウスの車高ダウン量

 

まず、現在の主題である新型プリウスのモデリスタを装着した場合の車高ダウン量から見ていきましょう。パーツによって数値は異なりますが、主要なエアロパーツを装着した場合、ノーマル状態からおよそ以下の通り車高が下がります。

最も低い部分で、ノーマルよりも約4cm車体が地面に近付くことになります。これは、見た目の印象を大きく変える一方で、後述する段差などでの接触リスクを高める要因にもなります。

 

参考：50系プリウスの車高ダウン量

 

では、比較対象として50系プリウスの場合はどうだったのでしょうか。50系にも複数のモデリスタエアロが存在しましたが、代表的なモデル「ICONIC STYLE」を例に挙げると、ダウン量はおおよそ以下の通りでした。

 

新旧モデルの比較と考察

 

両者を比較すると、興味深い傾向が見て取れます。フロント部分のダウン量は新型（60系）の方が大幅に大きくなっているのに対し、サイドやリアは50系の方がダウン量が大きい、もしくは近い数値となっています。

これは、車両の基本デザインの違いが影響していると考えられます。新型プリウスは元々全高が低く、フロントノーズがシャープなデザインのため、スポイラーを装着した際のダウン量が大きくなり、より低重心なスタイルを強調する設計になっているようです。

この「50プリウス モデリスタ何センチ下がる？」というキーワードで検索するユーザーは、過去の経験から新型での変化を予測したい、あるいは中古で50系モデリスタの購入を検討している可能性があります。いずれの場合も、モデリスタのエアロパーツを装着することで、数センチ単位で確実に車高が下がるという事実を認識しておくことが大切です。

 

車高が下がると擦る？運転時の注意点

 

モデリスタのエアロパーツを装着する上で、デザインや価格と並んで最も気になるのが「実用性」、特に車体を擦るリスクです。前述の通り、新型プリウスにモデリスタを装着すると、車高が最大で約4cm下がります。この変化は、日常の運転シーンにどのような影響を与えるのでしょうか。

 

擦るリスクが高まる具体的なシチュエーション

 

ノーマル状態では問題なく通過できていた場所でも、モデリスタ装着後は注意が必要になります。特にリスクが高まるのは以下のようなシチュエーションです。

1. コンビニや店舗の駐車場への出入り口: 歩道との段差が大きい場所では、フロントスポイラーの底面を擦りやすくなります。特に、道路に対して直角に出入りするとリスクが高まります。
2. 急な坂道やスロープ: マンションの駐車場や立体駐車場のスロープなど、傾斜が急に変わる場所では、フロントスポイラーの先端や、車体の中央下部（サイドスカート部分）を擦る可能性があります。
3. 輪止め（車止めブロック）: 駐車場の輪止めは、高さが様々です。ノーマルの感覚で前進しすぎると、フロントスポイラーが輪止めに乗り上げてしまい、破損する原因となります。バックで駐車する際も、リアスタイリングキットが接触しないか注意が必要です。
4. 積雪や轍（わだち）: 降雪地域では、圧雪された轍にエアロパーツが接触するリスクがあります。特に、除雪が不十分な道路では慎重な運転が求められます。

 

擦らないための運転のコツ

 

これらのリスクを完全にゼロにすることはできませんが、運転方法を工夫することである程度回避することが可能です。

• 段差は斜めに進入・退出する: 駐車場などへの出入り口では、可能な限り道路に対して斜めに、ゆっくりと進入・退出します。これにより、片側のタイヤから先に段差を越えることになり、フロントスポイラーと地面とのクリアランスを一時的に確保しやすくなります。
• 輪止めに頼らない駐車: 駐車する際は、輪止めに当たるまで下がるのではなく、ドアミラーやバックモニターを活用し、十分なスペースを残して停車する習慣をつけることが大切です。
• 危険な場所を把握しておく: 日常的に利用する道路や駐車場で、特に段差が大きい場所や傾斜が急な場所をあらかじめ把握しておくと、心構えができます。

モデリスタを装着するということは、デザイン性の向上と引き換えに、こうした運転上の配慮が必要になるということです。このトレードオフを理解し、愛車を傷つけない丁寧な運転を心がけることが、モデリスタとのカーライフを長く楽しむための鍵となります。

 

中古市場でのモデリスタの価値は？

 

新車で購入する際の満足度だけでなく、将来的に車を手放す際の価値、いわゆるリセールバリューも気になるポイントです。モデリスタのパーツを装着したプリウスは、中古車市場でどのように評価されるのでしょうか。

 

プラス査定になる傾向が強い

 

一般的に、トヨタのモデリスタやTRDといったメーカー直系のカスタムパーツが装着された車両は、中古車市場でプラスの評価を受ける傾向があります。その理由は主に以下の3つです。

1. 高い人気と需要: ノーマルとは一味違う、カスタムされた車両を求める層は常に一定数存在します。特にモデリスタは知名度が高く、中古車市場でも指名買いされることが多い人気のカスタムです。
2. 品質への信頼性: 前述の通り、モデリスタはメーカー純正品ならではの高い品質とフィッティングを誇ります。どこのメーカーか分からない社外エアロパーツに比べて信頼性が高く、中古車として購入する側も安心感を持ちやすいです。
3. 後付けの手間とコストが不要: 中古でノーマル車を購入してからモデリスタを装着する場合、パーツ代と工賃で数十万円の追加費用と時間がかかります。最初から装着されている車両は、その手間とコストが省けるため、その分の価値が価格に上乗せされやすくなります。

 

査定額を左右するポイント

 

ただし、モデリスタが付いていれば必ずしも大幅なプラス査定になるとは限りません。査定額は、以下のポイントに大きく左右されます。

• パーツの状態: 最も重要なのがパーツの状態です。エアロパーツに割れや大きな擦り傷があると、修理費用がかかるため、かえってマイナス査定になることもあります。日頃から丁寧な運転を心がけ、パーツを綺麗な状態に保つことが高価買取の鍵です。
• 人気のスタイルやカラー: やはり市場での需要が高いスタイルやボディカラーの方が、査定額も高くなる傾向があります。一般的には、派手すぎるカスタムよりも、上品にまとまった「ELEGANT ICE STYLE」のようなスタイルの方が、幅広い層に受け入れられやすいと言われています。
• カスタムの統一感: モデリスタのエアロだけでなく、同ブランドのホイールが装着されているなど、トータルでコーディネートされている車両は評価が高まりやすいです。

これらのことから、モデリスタへの投資は、単なるドレスアップだけでなく、将来的な資産価値を高める可能性があると言えます。しかし、その恩恵を最大限に受けるためには、パーツを大切に扱うことが大前提となります。

 

結局プリウスのどれが一番人気なの？

 

これまで、新型プリウスとモデリスタに関する様々な情報を多角的に解説してきました。ここでは、この記事の結論として、「新型プリウス モデリスタ どっち が人気」という問いに対する答えと、後悔しない一台を選ぶための重要なポイントを箇条書きでまとめます。

• 新型プリウスとモデリスタ仕様はどちらも人気が高く、どちらか一方が圧倒的というわけではない
• ノーマル仕様は、洗練されたデザインとコストパフォーマンスを重視する層に支持される
• モデリスタ仕様は、個性を重視し、他車との差別化を図りたいユーザーから人気を集める
• モデリスタには上品な「ELEGANT ICE STYLE」と先進的な「NEO ADVANCE STYLE」の2種類がある
• 東京オートサロンでの注目度やSNSでの反響を見ると、より派手な「NEO ADVANCE STYLE」の方が話題性は高い傾向にある
• しかし、実際の販売では幅広い層に受け入れられやすい「ELEGANT ICE STYLE」も根強い人気を持つ
• 人気のボディカラーは定番の「プラチナホワイトパールマイカ」と「アティチュードブラックマイカ」
• 新色の「アッシュ」は、モデリスタと組み合わせることで独特の個性を放つ
• モデリスタ装着を前提とするなら、走りと装備のバランスが良い「Z」または「G」グレードがおすすめ
• モデリスタのメリットは、高品質、完璧なフィッティング、そしてメーカー保証による安心感
• デメリットは、数十万円の追加費用が必要となる価格の高さ
• 口コミではデザインへの高評価が多い一方、価格や一部デザインの好みには賛否両論が見られる
• 「ダサい」という評価は個人の主観であり、特に派手さを好まない層からの意見と考えられる
• モデリスタを装着すると車高が最大約4cm下がり、段差などで車体を擦るリスクが高まる
• 駐車場への出入り口や輪止めなど、日常運転での細やかな配慮が必要になる
• モデリスタ装着車は中古市場でプラス査定になる傾向があるが、パーツの状態が査定額を大きく左右する
• 最終的にどちらが人気かという答えよりも、自分自身がどちらのスタイルを好み、どのようなカーライフを送りたいかを考えることが最も大切