九州にお住まいで電気代の見直しを考えていると、必ず候補に上がるのが九州電力と新電力のPinTでんきですよね。でも、実際に「pintでんき 九州電力 どっちが安い」のか、仕組みが複雑すぎて迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
基本料金だけでなく、燃料費調整額やポイント還元、さらにインターネット回線とのセット割なども絡んでくるので、単純な比較が難しいのが現実です。電気の使用量が少ない一人暮らしの方と、たくさん使うファミリー世帯では、実質的な節約額に大きな差が出ることもあります。
この記事では、2025年の最新データをもとに、世帯人数別のシミュレーションや解約違約金の有無など、気になるポイントを網羅して解説します。政府の補助金の影響や、九州電力の従量電灯Bとの決定的な違いも紹介するので、読み終わる頃には自分にぴったりのプランが分かるようになりますよ。
ポイント
- 九州電力とPinTでんきの料金体系における根本的な違い
- 燃料費調整額の上限の有無が家計に与える将来的なリスク
- セット割を適用した際の実質的な還元率と節約の最大化
- 使用量別の詳細シミュレーションによる損得の分岐点
PinTでんきと九州電力はどっちが安い?最新の料金比較

まずは、私たちが毎月支払っている電気代がどのような内訳で構成されているのか、その基本から見ていきましょう。九州電力の伝統的なプランと、PinTでんきが提供する新しい仕組みを比べることで、表面的な安さだけではない「本当のコスト」が見えてきます。
九州電力の従量電灯Bと段階制プランの仕組み
九州電力で最も一般的な「従量電灯B」は、電気を使えば使うほど1kWhあたりの単価が上がっていく「三段階料金制度」を採用しています。これは、生活に最低限必要な電気は安く、使いすぎると高くなるという日本独自の設計なんですね。
| 区分 | 九州電力 従量電灯B(税込) | PinTでんきB(税込) |
|---|---|---|
| 基本料金(30A) | 948.72円 | 891.00円 |
| 第1段階(〜120kWh) | 18.37円/kWh | 18.28円/kWh |
| 第2段階(〜300kWh) | 23.97円/kWh | 24.11円/kWh |
| 第3段階(301kWh〜) | 26.97円/kWh | 26.66円/kWh |
調べてみると、基本料金はPinTでんきの方が少し安く設定されていることが分かります。一方で、第2段階の単価は九州電力の方が安かったり、第3段階はPinTの方が安かったりと、かなり入り組んだ設定になっています。つまり、「自分の家の使用量がどの段階に収まるか」によって、どちらが安いかがコロコロ変わってしまうんです。
基本の比較ポイント
・基本料金はPinTでんきがわずかに安い ・使用量の中間層(121〜300kWh)は九州電力が有利な場合がある ・たくさん使う層(301kWh以上)はPinTの単価が下がる傾向にある
燃料費調整額の上限なしプランが抱えるリスク
電気代を比較する上で、絶対に忘れてはいけないのが「燃料費調整額」の存在です。これは、発電に使う原油や天然ガスの価格変動を料金に反映させる仕組みですが、ここに大きな落とし穴があります。
九州電力の「従量電灯B」のような昔ながらのプランには、燃料価格が高騰してもそれ以上は利用者に転嫁しないという「上限設定」があります。しかし、PinTでんきを含む多くの新電力や、九州電力の新しいプラン(スマートファミリープランなど)にはこの上限がありません。「当社の適用する燃料費調整単価に上限はありません」と明記されているんです。
知っておきたいリスク
世界的なエネルギー危機が起きて燃料価格が爆上がりした場合、上限がないプランだと電気代が天井知らずで上がってしまう可能性があります。2022年から2023年にかけては、この差だけで月に数千円もの違いが出たケースもありました。今の安定した時期だけでなく、もしもの時の「保険」をどう考えるかが重要ですね。
2025年現在は、燃料価格も一時の異常な高騰からは落ち着いていますが、地政学的リスクは常にあります。「少しでも安ければいい」のか「安定性を重視する」のか、ここは好みが分かれるところかなと思います。
PinTポイントとアカウント割引で得する条件
PinTでんきの最大の特徴であり、九州電力にはない魅力が、使えば使うほど還元率が上がる「PinTポイント」です。これは単なるおまけではなく、電気代を実質的に下げるためのメイン武器になります。
還元の仕組みは「累進制」といって、支払額が大きくなるほどポイント付与率がアップします。
| サービス利用合計料金(税抜) | ポイント還元率(付与率) |
|---|---|
| 5,000円まで | 1%(100円につき1pt) |
| 5,000円超〜20,000円まで | 3%(100円につき3pt) |
| 20,000円超〜50,000円まで | 5%(100円につき5pt) |
| 50,000円を超える部分 | 7%(100円につき7pt) |
ポイントは「1ポイント=1円」として、電気代の支払いに充てられるのはもちろん、Amazonギフト券やdポイント、Pontaポイントなどにも交換できるんです。ポイ活をしている方にはたまらない仕組みですよね。ただし、燃料費調整額や再エネ賦課金はポイント対象外になるので、そこだけは注意が必要です。
TEPCOひかりとのセット割による実質的な節約額

PinTでんきを九州で検討する場合、正直に言って「電気単体」だと九州電力に勝てないケースも多いです。でも、「TEPCOひかり」などのインターネット回線とまとめると、話がガラッと変わります。
インターネットの月額料金(約4,000円〜5,000円)を電気代と同じアカウントに合算することで、全体の支払額が底上げされます。その結果、本来なら1%しか付かない還元率が、簡単に3%や5%のラインまで押し上げられるんです。これを「アカウント割引」的な効果として捉えると、通信費と光熱費のトータルコストを大幅に削れる可能性があります。
ネットとの親和性
TEPCOひかりは、契約更新時(24ヶ月目)を過ぎて継続利用するとさらにポイントが貯まる特典もあります。スマホのセット割にこだわりがないなら、固定回線ごとPinTのプラットフォームに乗っかってしまうのが、九州エリアで最も賢くポイントを貯める方法かもしれません。
九州エリア限定のガスセット割が使えない注意点
ここで一つ、九州にお住まいの方にとって残念な情報を伝えなければなりません。将来的にはわかりませんが、今現在PinTでんきは全国展開していますが、実は九州エリアでは「ガスセット割」が利用できません。
PinTガスの供給エリアは東京ガス、東邦ガス、大阪ガスの管轄エリアに限定されているため、九州で大きなシェアを持つ西部ガスなどのエリアは対象外なんです。九州電力なら自社の「九電ガス」とセットにすることで割引が受けられますが、PinTにはその選択肢がないんですね。ですので、ガスもまとめてお得にしたいという方は、九州電力の方が利便性が高いと言わざるを得ません。
もちろん、プロパンガス(LPガス)を使っている世帯なら元々セット割は関係ないので、PinTでんきとネット回線の組み合わせに集中して検討すればOKです。
結局PinTでんきと九州電力はどっちが安い?詳細を解説

ここまで各社の特徴を見てきましたが、「理屈はわかったから、具体的にいくらになるの?」という声が聞こえてきそうです。ここからは、世帯人数ごとの具体的な使用量を想定して、2025年最新のシミュレーション結果を公開します。
一人暮らしの使用量で電気代をシミュレーション
まずは一人暮らし、30A契約で月に150kWh程度の電気を使うケースを考えてみましょう。日中は仕事で不在がち、夜に少しテレビやエアコンを使うくらいの標準的なモデルです。
| 項目 | 九州電力 従量電灯B | PinTでんきB |
|---|---|---|
| 基本料金 | 948.72円 | 891.00円 |
| 従量料金(150kWh) | 2,923.50円 | 2,916.90円 |
| ポイント・割引 | ▲55円(口座振替割引) | 約38ポイント還元 |
| 実質合計(目安) | 約3,817円 | 約3,770円 |
驚くほど差がありませんよね。差額は月に47円ほど。年間でも500円ちょっとの節約です。一人暮らしの規模だと、PinTでんきに変えても劇的に安くなるわけではないことが分かります。むしろ、燃料費調整額に上限がある九州電力の安心感をとるか、わずかでも安さとポイントを優先するかの、本当に好みのレベルの差かなと思います。
ファミリー世帯におけるスマートファミリープラン
次に、3〜4人家族で月に350kWhほど消費するファミリー世帯を見てみましょう。ここでは九州電力の主力プランである「スマートファミリープラン(2年割適用)」と比較します。
このレベルになると、301kWhを超えた分が九州電力は25.87円、PinTは26.66円と、単価では九州電力に軍配が上がります。しかし、PinTは支払額が1万円近くになるため、ポイント還元率が3%に跳ね上がるんです。
ファミリー世帯の損得ライン
・電気代の支払額が5,000円を超えると還元率が3%になる
・さらにネット回線を合算して14,000円を超えると、還元額が毎月500円〜700円程度になる
・このポイント分を「実質の値引き」と考えれば、九州電力よりも月額300円〜500円程度安くなる可能性が高い
「電気単体」の請求書だけ見ると九州電力の方が安く見えるかもしれませんが、貯まったポイントでAmazonギフト券をゲットしていることを考えれば、実質的な支出はPinTの方が抑えられるというわけです。
オール電化向けプランとおひさま昼トクプラン
もしお住まいがオール電化住宅だったり、太陽光パネルを設置しているなら、PinTでんきへの乗り換えは慎重になるべきです。というのも、九州電力には特定の設備を持つ世帯向けの超強力なプランがあるからです。
- 電化でナイト・セレクト:夜間の単価が14.59円/kWhと激安。エコキュートを夜に回す家庭なら最強のプランです。
- おひさま昼トクプラン:九州特有の太陽光余剰電力を活用するため、10時〜16時の単価を12円台に設定。昼間に家事をするなら驚異的な安さです。
PinTでんきには、こうした時間帯別や設備別の特化プランがありません。そのため、オール電化世帯がPinTに変えると、夜間の安い電気がなくなる分、むしろ電気代が跳ね上がってしまうリスクがあります。ここは専門家でも「九州電力のままがいい」と断言するポイントですね。
評判から分かるメリットと乗り換え手続きの注意点
実際に切り替えた人の口コミを調べてみると、「マイページが使いやすくて使用量が把握しやすい」「ポイントがAmazonギフト券にすぐ変えられるのがいい」といったポジティブな声がある一方、「思ったより安くならなかった」という不満も見られます。不満を持っている方の多くは、セット割(ネット回線)を併用していない傾向にあります。
乗り換えの手続き自体は、今の時代とてもシンプルです。
| 手続き項目 | 内容 |
|---|---|
| 九州電力への解約連絡 | 不要(PinTが代行してくれます) |
| スマートメーター工事 | 原則無料(立会いもほぼ不要) |
| 申し込みに必要なもの | 検針票(お客さま番号、供給地点特定番号) |
| 切り替えまでの期間 | 早ければ2週間〜、次の検針日から |
工事費や初期費用も基本的にかかりませんし、PinTでんきは契約期間の縛りや解約違約金も設定されていない(プランによりますが基本なし)ので、まずは数ヶ月試してみるというのもアリかなと思います。
まとめ:PinTでんきと九州電力は結局どっちが安い?
長々と解説してきましたが、最終的に「pintでんき 九州電力 どっちが安い」の結論を出しましょう。ズバリ、判断基準は以下のようになります。
九州電力のまま(または変更)が良い人
・オール電化住宅にお住まいで、夜間の電気を安くしたい人
・電気使用量が少なく(月200kWh以下)、燃料費高騰に備えて上限のある安心感が欲しい人
・ガスも九州電力(九電ガス)でまとめて管理したい人
PinTでんきに切り替えるとお得な人
・自宅のネット回線をTEPCOひかりにまとめる(または乗り換える)意思がある人
・月の電気代が2万円を超えるような、電気をたくさん使う世帯の人
・貯まったポイントをギフト券や共通ポイントにして有効活用したい人
一つ注意点として、政府の補助金(電気・ガス価格激変緩和対策)が2026年初頭に再開される見込みですが、これはどの電力会社と契約していても自動的に適用されます。補助金があるからどちらが有利、ということはありません。あくまでベースの料金プランとポイント制度で判断してくださいね。
正確な料金シミュレーションや最新の規約については、必ず各社の公式サイトをご確認ください。特に2025年は料金改定が頻繁に行われる可能性があるため、最終的な判断はご自身の検針票を見ながら慎重に行うことをおすすめします。
