ジュエリーを選んでいる時や資産としての価値を考える際に、「18金とプラチナは結局どっちが高いのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。店頭で見るPt900とK18のリング、ホワイトゴールドとプラチナ、あるいはピンクゴールドとプラチナでは、買うならどっちがいいのか、迷う場面は少なくありません。さらに、資産として考えた場合、価値はどっちが上で、将来的にどっちが高く売れるのかも気になるところです。
かつてはプラチナの方が高価な時代もありましたが、近年ではプラチナより金が高い理由や、プラチナが金より安いのはなぜかという声をよく耳にします。中には、プラチナの価値がなくなるのではないかという今後の見通しや、プラチナ価格は30年後にいくらになりますか?といった長期的な資産価値について不安を感じる方もいるかもしれません。
この記事では、そのような様々な疑問に答えるため、金とプラチナの価値を多角的に比較し、それぞれの特徴から価格の背景、そして将来性までを専門的な視点から分かりやすく解説していきます。
ポイント
- 18金とプラチナの現在の資産価値の違い
- 金とプラチナの価値が逆転した歴史的な理由
- 今後の価格変動に影響を与える要因
- 目的別の選び方(購入・売却のポイント)
18金とプラチナはどっちが高い?現在の価値を比較

- 8金とプラチナはどっちが高い?
- pt900とK18では結局どっちが高い?
- 資産価値と希少価値はどっちが上?
- 近年プラチナより金が高い理由とは
- プラチナが金より安いのはなぜか解説
- ホワイトゴールドとプラチナはどちらが高い?
- ピンクゴールドとプラチナはどっちを選ぶ?
18金とプラチナはどっちが高い?
現在の市場においては、18金の方がプラチナよりも高い価格で取引されています。ジュエリーによく用いられるこれらの素材ですが、その価値は素材自体の相場に大きく影響されるのです。
なぜなら、金の相場は世界的な経済不安やインフレへの懸念が高まると、「安全資産」としての需要が増加し、価格が上昇する傾向にあるからです。実際に、2025年8月現在も歴史的な高値圏で推移しています。一方、プラチナの価格は工業、特に自動車産業の需要に大きく左右されます。景気が後退すると自動車の生産・販売が減少し、プラチナの需要も減って価格が下がりやすい性質を持っています。
以下の表は、素材としての1gあたりの価格の一例ですが、金の資産価値の高さが明確に見て取れます。
pt900とK18では結局どっちが高い?
現在の市場においては、K18(18金)の方がPt900(プラチナ900)よりも高い価格で取引されています。ジュエリーによく用いられるこれらの素材ですが、その価値は素材自体の相場に大きく影響されるのです。
なぜなら、金の相場は世界的な経済不安やインフレへの懸念が高まると、「安全資産」としての需要が増加し、価格が上昇する傾向にあるからです。実際に、2025年現在も歴史的な高値圏で推移しています。一方、プラチナの価格は工業、特に自動車産業の需要に大きく左右されます。景気が後退すると自動車の生産・販売が減少し、プラチナの需要も減って価格が下がりやすい性質を持っています。
以下の表は、素材としての1gあたりの価格の一例ですが、金の資産価値の高さが明確に見て取れます。
このように、ジュエリーとして加工された製品の価格ではなく、素材そのものの価値で比較すると、K18の方がPt900よりも高いことが分かります。
資産価値と希少価値はどっちが上?
資産価値と希少価値という二つの側面から見ると、金とプラチナの評価は異なります。端的に言えば、現在の「資産価値」は金が上で、「希少価値」はプラチナの方が圧倒的に上です。
資産価値は、市場での取引価格によって決まります。前述の通り、投資対象としての安定した需要を持つ金は、プラチナよりも高い価格で取引されており、資産価値が高いと言えます。
一方で希少価値は、地球上に存在する量(埋蔵量)や、年間に採掘される量によって決まります。プラチナは金と比較して採掘できる場所が南アフリカ共和国などに限定されており、採掘量も極めて少ない金属です。
上記の表が示すように、プラチナの年間採掘量は金の約15分の1しかありません。これまでに人類が手にしたプラチナの総量を全て集めても、オリンピック公式プール一杯の足首が浸かる程度しかないと言われるほどです。このため、希少性という観点では、プラチナに軍配が上がります。
近年プラチナより金が高い理由とは
近年、希少価値では劣るはずの金がプラチナよりも高い価格で取引されている背景には、それぞれの「需要構造」と「世界情勢」が大きく関わっています。
第一に、金とプラチナでは、その使い道が大きく異なります。金の需要の中心は、価値が世界共通で認められている「投資」と、普遍的な人気を誇る「宝飾品」です。これらは景気の波に比較的強く、経済が不安定になるとむしろ「有事の金」として需要が高まる傾向があります。
一方、プラチナの需要は大部分が工業用、特に自動車の排ガス浄化装置の触媒として利用されています。そのため、プラチナの価格は自動車産業の動向、ひいては世界経済全体の状況に非常に敏感です。例えば、2008年のリーマンショックや2015年のディーゼル車排ガス不正問題では、自動車の販売不振や需要低下がプラチナ価格の急落に直結しました。
このように、安定した資産としての側面が強い金と、工業製品としての側面が強いプラチナという需要の違いが、現在の価格差を生み出す大きな理由となっています。
プラチナが金より安いのはなぜか解説
前述の通り、プラチナが金より安い最大の理由は、その需要が工業、特に自動車産業に大きく依存しているためです。この点をもう少し掘り下げてみましょう。
プラチナの全需要のうち、宝飾品が占める割合は世界的に見ると3割程度に過ぎません。日本では婚約指輪の定番として人気が高いですが、グローバル市場で見ると、その輝きを支えているのは産業界なのです。したがって、世界的な景気が後退し、自動車の生産台数や工場の設備投資が減少すると、プラチナの需要は直接的な打撃を受けます。結果として、供給が需要を上回り、価格が下落しやすくなるのです。
対照的に、金は宝飾品や投資としての需要が大部分を占めます。これらは個人の資産防衛や嗜好品としての需要であり、工業生産の動向に直接左右されることは少ないです。むしろ、経済が不安定な局面では、価値の保存手段として金が買われるため、プラチナとは逆の値動きを見せることさえあります。
このように、プラチナは景気の変動に弱い「景気敏感商品」としての性格が強く、これが現在の金よりも安い価格水準に繋がっていると言えます。
ホワイトゴールドとプラチナはどちらが高い?
見た目がよく似ているホワイトゴールドとプラチナですが、素材としての価値や特性は全く異なります。一般的に、素材そのものの希少価値や価格はプラチナの方が高いです。
素材としての違い
プラチナは、もともと白い輝きを持つ天然の金属(レアメタル)です。和名で「白金(はっきん)」と呼ばれるように、その白い色は他の金属を混ぜたりコーティングしたりせずとも得られます。非常に希少で、化学的に安定しているため変質しにくいのが特徴です。
一方、ホワイトゴールドは、金(ゴールド)をベースに、銀やパラジウムといった白色系の金属(割金)を混ぜて作られた合金です。そして、よりプラチナに近い白い輝きを出すために、表面にロジウムという金属でメッキ加工が施されていることがほとんどです。
ジュエリーとしての特徴と価格
素材自体の価値はプラチナの方が高い傾向にありますが、最終的なジュエリー製品の価格は、デザインの複雑さ、使用されている宝石、そしてブランドの価値などによって決まるため、一概に「プラチナ製品の方が高い」とは限りません。
ホワイトゴールドはプラチナに比べて硬度が高く、傷がつきにくいというメリットがあります。しかし、長年の使用で表面のロジウムメッキが摩耗し、下地である金色がかった色味が見えてくる可能性があるため、定期的なメンテナンス(再コーティング)が必要になる場合があります。
プラチナは柔らかく傷がつきやすいという側面もありますが、その分しなやかで、衝撃を受けても割れにくい性質を持っています。また、変色や変質の心配がほとんどなく、金属アレルギーも起こしにくいとされるため、一生もののブライダルリングなどによく用いられます。
ピンクゴールドとプラチナはどっちを選ぶ?
ピンクゴールドとプラチナは、色味や雰囲気が全く異なるため、どちらを選ぶかは個人の好み、肌との相性、そして何を重視するかによって決まります。
ピンクゴールドは、金に銅を割金として多めに配合することで、温かみのある優しいピンク色を生み出しています。この色合いは日本人の肌によく馴染み、手元を優しく華やかに見せてくれる効果が期待できます。ファッション性が高く、日常使いのジュエリーとしても人気があります。ただし、割金である銅の性質上、汗や皮脂、温泉の成分などによって酸化し、時間が経つと色味が変化(変色)する可能性がある点は注意が必要です。
一方、プラチナはクールで清廉な白い輝きが魅力です。ダイヤモンドなどの宝石の色を最大限に引き立て、上品で落ち着いた印象を与えます。前述の通り、化学的に非常に安定しているため、変色や変質の心配はほとんどありません。日常的に身に着ける結婚指輪などで、永続的な輝きを求める方にはプラチナが適していると言えるでしょう。
耐久性やアレルギーの観点からも、プラチナはアレルギー反応が起こりにくい素材とされています。どちらの素材にもそれぞれの良さがあるため、ご自身のライフスタイルやファッション、そしてどんなシーンで身に着けたいかを考えて選ぶことが大切です。
18金とプラチナどっちが高い?将来性と売却価値

- 買うならどっち?長期的な視点ではどっちがいい?
- 今後どっちが高く売れる可能性があるか
- プラチナの価値がなくなる今後の可能性
- プラチナ価格は30年後にいくらになりますか?
- 結論!18金とプラチナはどっちが高いのか
買うならどっち?長期的な視点ではどっちがいい?
これから金やプラチナの購入を検討する際、「買うならどっちか」という問いへの答えは、何を目的とするかによって変わります。長期的な視点で資産を考えるならば、それぞれの持つ特性を理解することが鍵となります。
安定性を重視するなら金
もしあなたが資産価値の「安定性」を最も重視するのであれば、金を選ぶのが賢明な選択と考えられます。金は「安全資産」としての地位を数千年の歴史の中で確立しており、世界的な経済不安や金融危機の状況下でも価値が下がりにくいという、他の資産にはない強力な実績を持っています。
金が安全資産と呼ばれる理由は、株式や債券のように特定の国や企業が発行するものではなく、それ自体が世界共通で価値を認められている「無国籍通貨」としての性質を持つからです。そのため、特定の国の経済が破綻しても、金の価値がゼロになることはありません。
また、インフレーション(物価上昇)への備えとしても非常に有効です。インフレが進むと、お金の価値は実質的に下落しますが、金のような実物資産の価格は物価の上昇に連動して上がる傾向があります。これは、将来の資産の目減りを防ぐ上で大きなメリットと言えるでしょう。
もちろん、金は利息や配当を生む資産ではないため、短期間で資産を大きく増やすことには向いていません。しかし、その普遍的な価値から価格が急落するリスクはプラチナに比べて低く、長期的な視点でご自身の資産を着実に守りながら、コツコツと形成していくのに最適な資産です。
価格変動のリターンを狙うならプラチナ
一方で、価格変動のリスクを取ってでも将来的な大きなリターンを期待するならば、プラチナは非常に魅力的な選択肢となり得ます。現在、プラチナは金に比べて歴史的に見ても割安な水準で取引されています。この「割安感」こそが、将来の大きな値上がり益(キャピタルゲイン)への期待に繋がっています。
プラチナは金よりも希少性が遥かに高く、その需要の大部分が工業、特にハイテク分野に支えられているのが特徴です。このため、将来的に技術革新や環境問題への対応で新たな需要が生まれれば、価格が急騰する大きな可能性を秘めています。
具体的な例として、世界的な脱炭素社会への移行が挙げられます。 プラチナは、水素と酸素から電気を生み出す燃料電池車(FCV)の心臓部である触媒として不可欠な素材です。今後、FCVの普及が本格化すれば、プラチナの需要は爆発的に増加し、その価値は見直されるでしょう。また、同じく自動車触媒として使われるパラジウムの代替としての需要や、医療分野での活用拡大も期待されています。
ただし、このような将来性は高い不確実性を伴います。プラチナの価格は景気動向に敏感で、経済が後退すれば価格が大きく下落するリスクも金より高いです。このように、プラチナは投機的な側面が強く、市場を読み解きながら安価な時に購入し、高騰したタイミングで売却益を狙うという、ある程度リスクを許容できる投資家に適した資産と言えます。
今後どっちが高く売れる可能性があるか
将来的に「どっちが高く売れるか」という問いに対する明確な答えはありませんが、それぞれの価格に影響を与える要因を理解することで、ある程度の予測は立てられます。
短中期的な視点では、金の高値水準が続く可能性が高いと考えられます。世界情勢の不確実性が続く限り、資産の逃避先として金が選ばれる傾向は変わらないでしょう。また、金の埋蔵量には限りがあり、供給量が今後増える見込みは薄いため、需給バランスの観点からも価格は下支えされやすい状況です。
一方、長期的な視点で見ると、プラチナが大きく値上がりする可能性も十分に考えられます。プラチナ価格を押し上げる潜在的な要因としては、主に以下の点が挙げられます。
- 脱炭素化の進展: 水素を生成する装置や燃料電池車(FCV)の触媒としてプラチナの需要が拡大する可能性があります。
- パラジウムの代替需要: 同じく自動車触媒として使われるパラジウムの価格が高騰しているため、代替としてより安価なプラチナが採用される動きが広がれば、需要が増加します。
- 供給国の情勢: 主要な産出国である南アフリカ共和国の政治・経済情勢や鉱山の労働問題などが供給不安を引き起こし、価格を押し上げる可能性があります。
これらの要因が現実のものとなれば、現在の価格水準からは考えられないほどプラチナが高く売れる未来も否定できません。
プラチナの価値がなくなる今後の可能性
「プラチナの価値がなくなるのではないか」という懸念の声を耳にすることがありますが、その可能性は極めて低いと考えられます。
その最大の理由は、プラチナが持つ圧倒的な「希少性」と「代替不可能な特性」にあります。有史以来の総採掘量が非常に少なく、新たな供給が限られているという事実は、その価値の根幹を支えています。
確かに、プラチナ需要の大きな柱である自動車産業において、ガソリン車やディーゼル車が電気自動車(EV)に置き換わっていく流れは、触媒としての需要を減少させる可能性があります。もし、触媒需要が大幅に減少すれば、価格が一時的に下落する局面も考えられるでしょう。
しかし、プラチナの用途は自動車触媒だけではありません。その優れた耐熱性、耐酸性、化学的安定性から、医療分野(カテーテルやペースメーカーの部品)、化学工業、コンピューターのハードディスク、宝飾品など、多岐にわたる分野で利用されています。これらの分野での需要が、プラチナの価値を支え続けると考えられます。
したがって、需要構造の変化によって価格が大きく変動するリスクは存在するものの、プラチナという金属そのものの価値がゼロになることは考えにくいと言えます。
プラチナ価格は30年後にいくらになりますか?
30年後のプラチナ価格を正確に予測することは、専門家であっても不可能です。なぜなら、貴金属の価格は、世界経済の成長、金融政策、技術革新、地政学的リスク、環境規制の動向といった、無数の予測不可能な要因が複雑に絡み合って決まるからです。
過去30年間のプラチナ価格の推移を振り返ってみても、非常に大きな変動があったことが分かります。2008年には1グラムあたり7,000円を超える史上最高値を記録したかと思えば、そのわずか数ヶ月後にはリーマンショックの影響で2,000円台まで急落しました。
将来の価格を考える上で、ヒントとなるのは、価格を押し上げる可能性のある要因と、押し下げる可能性のある要因の両方を把握しておくことです。
- 価格上昇要因: 水素社会の実現(燃料電池需要の爆発的増加)、新たな産業用途の発見、主要産出国の供給不安など。
- 価格下落要因: 電気自動車(EV)の完全普及による触媒需要の消滅、プラチナを必要としない新技術の開発など。
これらの未来がどのように展開するかによって、30年後のプラチナ価格は現在の数倍になっている可能性もあれば、現在より低い水準にある可能性もあります。そのため、「いくらになるか」を当てることよりも、価格変動の要因を理解し、ご自身の資産状況やリスク許容度に合わせて向き合っていく姿勢が大切になります。
結論!18金とプラチナはどっちが高いのか
この記事で解説してきた内容をまとめると、「18金とプラチナはどっちが高いのか」という問いに対する理解が深まります。以下に、重要なポイントを箇条書きで整理しました。
- 現在の市場価格では18金(ゴールド)の方がプラチナより高い
- 金の価値は世界共通の「資産」としての需要に支えられている
- プラチナの価値は主に「工業用」としての需要に左右される
- 希少性という点ではプラチナが金を圧倒している
- かつては希少性の高いプラチナの方が高価な時代もあった
- 価値が逆転した主な理由は金とプラチナの需要構造の違い
- 金は経済不安の際に価値が上がりやすい「安全資産」である
- プラチナは景気後退の際に価値が下がりやすい「景気敏感商品」
- ホワイトゴールドは金合金で、プラチナは天然の白い金属
- 素材自体の価値はプラチナの方がホワイトゴールドより高い
- ピンクゴールドは肌なじみが良いが、経年変化の可能性がある
- 資産の安定性を求めるなら金への投資が適している
- 将来的な価格上昇によるリターンを狙うならプラチナも選択肢
- プラチナの価値が完全になくなる可能性は極めて低い
- 将来の価格予測は不可能だが、変動要因の理解が重要

