寒い冬、暖房器具は欠かせませんが、電気ストーブ エアコン どっちが安いのか、気になりますよね。電気代を考えると、暖房と電気ストーブどっちがいいか悩むところです。電気ストーブの1ヶ月の電気代はいくらですか?という疑問や、エアコン暖房一日中つけたら何円?といった具体的なコストを知りたい方も多いでしょう。
また、石油ストーブ エアコン どっちが安いか、特に寒冷地の北海道で灯油ストーブ エアコン どっちが安いのか、あるいは電気ストーブと灯油ストーブ どっちが安いのか、比較対象は尽きません。
暖房器具 電気代 安い ランキングを探したり、暖房費が一番安いのは何ですか?と純粋にコストパフォーマンスを求める声も聞かれます。実際の口コミ・感想レビューを見ても意見は様々です。
この記事では、電気ストーブとエアコンの電気代比較を中心に、それぞれのおすすめの使い方や節約術まで詳しく解説します。
ポイント
- 電気ストーブとエアコンの電気代の具体的な比較
- それぞれの暖房器具のメリット・デメリット
- 石油ストーブや灯油ストーブとのコスト比較
- 暖房費を安く抑えるための具体的な節約術
電気ストーブ エアコン どっちが安い?電気代比較

- 電気ストーブの1ヶ月の電気代はいくらですか?
- エアコン暖房一日中つけたら何円?
- 暖房と電気ストーブどっちがいい?使い分け
- 暖房器具の電気代を抑えるコツ
- 節約におすすめの暖房器具は?
電気ストーブの1ヶ月の電気代はいくらですか?
一口に電気ストーブと言っても、その種類は様々です。発熱体の違いによって暖め方や消費電力が異なり、当然ながら電気代も変わってきます。
ここでは、代表的な電気ストーブの種類ごとの特徴と、電気代の目安を計算してみましょう。電気代の計算は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込)を使用し、1日8時間使用したと仮定します。(※2024年12月時点の情報)
電気代の計算式
1時間あたりの電気代(円)=(消費電力(W)÷1,000)× 料金単価(円/kWh)
カーボンヒーター
炭素繊維を発熱体とし、遠赤外線を多く放出するのが特徴です。体の芯から温まると言われており、速暖性に優れています。トイレや洗面所、デスクの足元といったスポット暖房に適しています。
- モデル例:DC-W093(山善)
- 消費電力:450W(弱)/ 900W(強)
- 1時間あたり電気代:約13.95円(450W)/ 約27.9円(900W)
- 1日8時間使用:約111.6円 / 約223.2円
- 1ヶ月(30日)の電気代:約3,348円(450W)/ 約6,696円(900W)
ハロゲンヒーター
ハロゲンランプを発熱体とするスポット暖房です。電源を入れて数秒で暖かくなる速暖性がメリットですが、カーボンヒーターほどの遠赤外線量はありません。本体価格が比較的安価なモデルが多いです。
- モデル例:PH-1212(テクノス)
- 消費電力:800W / 1,200W
- 1時間あたり電気代:約24.8円(800W)/ 約37.2円(1,200W)
- 1日8時間使用:約198.4円 / 約297.6円
- 1ヶ月(30日)の電気代:約5,952円(800W)/ 約8,928円(1,200W)
ハロゲンヒーターは他の電気ストーブより消費電力が大きい傾向があり、強運転で使い続けると電気代がかさみやすくなります。
シーズヒーター
ニクロム線などの発熱体を金属のパイプで覆ったヒーターです。カーボンヒーターよりもさらに多くの遠赤外線を放出するとされ、体の芯からじっくり暖まります。反面、暖かくなるまでに少し時間がかかるのがデメリットです。
- モデル例:CER11YS-W(ダイキン)
- 消費電力:250W ~ 1,100W
- 1時間あたり電気代:約7.75円(250W)/ 約34.1円(1,100W)
- 1日8時間使用:約62.0円 / 約272.8円
- 1ヶ月(30日)の電気代:約1,860円(250W)/ 約8,184円(1,100W)
シーズヒーターは消費電力の幅が広いモデルが多く、設定を上手に調整すれば電気代を抑えることも可能です。
セラミックファンヒーター
特殊加工されたセラミックを電気で加熱し、そこにファンで風を当てて温風を送り出す仕組みです。速暖性に優れ、狭い場所を素早く暖めるのに適しています。脱衣所やトイレなどで活躍します。
- モデル例:PCH-HM12B-W(アイリスオーヤマ)
- 消費電力:625W / 1,250W
- 1時間あたり電気代:約19.38円(625W)/ 約38.75円(1,250W)
- 1日8時間使用:約155.04円 / 約310円
- 1ヶ月(30日)の電気代:約4,651円(625W)/ 約9,300円(1,250W)
温風が出るため暖かさを感じやすいですが、パワーが弱く部屋全体を暖めるのは苦手です。一般的に電気代は割高になる傾向があります。
オイルヒーター
密閉された本体内部のオイル(油)を電気で暖め、その放熱によって部屋全体をじんわりと暖める暖房器具です。温風を出さないため空気を乾燥させず、ホコリも巻き上げません。静音性が高いのもメリットです。
- モデル例:RHJ75V0915-GY(デロンギ)
- 消費電力:600W / 900W / 1,500W
- 1時間あたり電気代:約18.6円(600W)/ 約27.9円(900W)/ 約46.5円(1,500W)
- 1日8時間使用:約148.8円 / 約223.2円 / 約372円
- 1ヶ月(30日)の電気代:約4,464円(600W)/ 約6,696円(900W)/ 約11,160円(1,500W)
オイルヒーターの注意点
オイルヒーターは暖まるまでに時間がかかり、消費電力が非常に大きいのが特徴です。フルパワーで使い続けると、1ヶ月の電気代は1万円を超えることも珍しくありません。いかに出力を下げた状態で室温を維持するかが節約のカギとなります。
このように、電気ストーブの電気代は種類と使い方によって月額約2,000円から10,000円以上と大きな幅があります。
エアコン暖房一日中つけたら何円?
次に、エアコン暖房の電気代を見ていきましょう。電気ストーブが局所的な暖房を得意とするのに対し、エアコンは部屋全体の空間を均一に暖めるのが得意です。
ここでは、インプット情報にあった8畳用のモデルを例に計算します。
- モデル例:RAS-AJ25N(日立)※8畳用
- 消費電力(暖房時):630W
- 1時間あたり電気代:0.63kW × 31円/kWh = 約19.53円/h
- 1日8時間使用:19.53円/h × 8h = 約156.24円/日
- 1ヶ月(30日)の電気代:156.24円/日 × 30日 = 約4,687円
単純な消費電力(630W)で見ると、多くの電気ストーブ(特に強運転時)よりもエアコンの方が電気代が安いことが分かります。
「では、もしエアコン暖房を一日中(24時間)つけっぱなしにしたら、電気代はいくらになるのでしょうか?」
単純計算すると、以下のようになります。
19.53円/h × 24h = 約468.72円/日
468.72円/日 × 30日 = 約14,061円/月
1ヶ月で約1万4千円となると非常に高く感じますが、ここにはエアコンの特性が考慮されていません。
エアコンは「つけっぱなし」の方が安い場合がある
エアコンの消費電力は常に630W一定というわけではありません。エアコンが最も電力を消費するのは、運転を開始して設定温度まで室温を上げる「起動時」です。
一度設定温度に達してしまえば、その後は室温を維持するための「維持運転」に切り替わり、消費電力は大幅に下がります。
例えば、ダイキン工業が行った実験(2016年)によると、日中(9時~18時)の9時間、エアコンを「つけっぱなし」にした場合と、「30分ごとにON/OFFを繰り返した」場合では、「つけっぱなし」の方が消費電力が少なかったという結果が報告されています。
つまり、30分程度の短時間の外出であれば、こまめに消すよりも「つけっぱなし」の方が電気代は安くなる可能性が高いのです。
「一日中つけっぱなし」の場合も、起動時のピーク電力が1回だけで、あとは低い消費電力で維持運転が続くため、前述の単純計算(月額約14,061円)よりは実際の電気代は安くなるケースがほとんどです。
ただし、これは住宅の断熱性能や外気温に大きく左右されます。断熱性が低い住宅や、外気温が極端に低い場合は、室温を維持するためにより多くのエネルギーが必要となり、つけっぱなしの電気代も高額になります。
暖房と電気ストーブどっちがいい?使い分け
ここまで見てきたように、エアコンと電気ストーブは電気代だけでなく、暖め方そのものに大きな違いがあります。単純にどちらが安いかだけで選ぶのではなく、場所や目的に合わせた使い分けが最も重要です。
エアコンが適しているケース
- リビングなど広い部屋全体を暖めたい場合
- 数時間以上、継続して暖房を使いたい場合
エアコンは「ヒートポンプ技術」により、外気の熱をくみ上げて室内に移動させるため、消費した電力以上の暖房能力を発揮できる効率の良い暖房器具です。長時間使うほど、電気ストーブとのコスト差は大きくなります。
電気ストーブが適しているケース
- トイレ、脱衣所、キッチンの足元など狭い空間を暖めたい場合
- 帰宅直後や朝の支度中など、短時間だけすぐに暖まりたい場合
- エアコンの暖房が届きにくい場所での「補助暖房」として使う場合
電気ストーブの最大の強みは速暖性と手軽さです。広い部屋を暖める力はありませんが、目の前の人をすぐに暖めるスポット暖房としては非常に優秀です。
「結論として、メイン暖房は『エアコン』、補助暖房は『電気ストーブ』という使い分けが、快適さと節約を両立するおすすめの方法です。」
例えば、帰宅直後はエアコンと電気ストーブを両方ONにし、電気ストーブで暖を取りながら部屋全体が暖まるのを待ちます。そして、部屋が暖まったら電気ストーブはOFFにし、エアコンだけで室温を維持する、といった使い方が賢い選択です。
暖房器具の電気代を抑えるコツ
エアコンも電気ストーブも、使い方次第で電気代をさらに節約することが可能です。暖房器具自体の節約術と、部屋の環境を整えるコツをご紹介します。
エアコンの節約術
- フィルターをこまめに掃除するエアコンのフィルターが目詰まりすると、暖房効率が著しく低下します。空気を吸い込む力が弱まり、余計な電力が必要になるためです。環境省によると、フィルターを月に1~2回清掃するだけで、暖房時で約6%の消費電力削減になるとされています。
- サーキュレーターを併用する暖かい空気は部屋の上側に溜まる性質があります。エアコンで暖められた空気をサーキュレーターで循環させ、部屋の温度ムラをなくすことで、設定温度を必要以上に上げなくても快適に過ごせます。サーキュレーターは、エアコンの対角線上に置き、天井に向けて風を送るのが効果的です。
- 設定温度を1℃下げる環境省は、冬の暖房時の室温目安を20℃と推奨しています。設定温度を1℃低くするだけで、約10%の消費電力削減になるとも言われており、効果の大きい節約術です。
- 室外機の周りを整理する室外機の吸い込み口や吹き出し口の前に物を置くと、空気の循環が妨げられ、暖房効率が低下します。室外機の周りは常にスペースを空けておきましょう。
部屋の環境を整える節約術
- 部屋の断熱性を高める暖房でせっかく暖めた空気も、窓から逃げてしまっては意味がありません。窓に断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンや床まで届く長いカーテンを使ったりするだけで、外からの冷気を遮断し、室内の熱を逃がしにくくできます。
- 室内の湿度を上げる同じ室温でも、湿度が高い方が体感温度は暖かく感じられます。加湿器を使ったり、濡れたタオルを部屋に干したりして、湿度を40%~60%に保つようにしましょう。体感温度が上がれば、エアコンの設定温度を下げても快適に過ごせます。
- 最新の省エネモデルに買い替える10年以上前の古い暖房器具を使っている場合、最新の省エネモデルに買い替えるだけで、大幅な電気代節約につながる可能性があります。特にエアコンの技術革新は著しく、近年のモデルは非常に省エネ性能が高くなっています。
節約におすすめの暖房器具は?
エアコンや電気ストーブ以外にも、暖房器具はあります。電気代の安さを追求するなら、以下の暖房器具の併用もおすすめです。
こたつ
消費電力は弱運転で約100W、強運転でも300W程度と、非常に低コストです。1時間あたりの電気代は約3円~9円程度と、他の暖房器具を圧倒する安さです。
下半身を直接暖めるため、体感的な暖かさが非常に高いのが特徴です。エアコンの設定温度を下げても、こたつに入っていれば寒さを感じにくくなります。
デメリットは、部屋全体は暖まらないことと、快適すぎて「こたつから出られなくなる」ことでしょう。
ホットカーペット(電気カーペット)
消費電力は面積によりますが、2畳用で500W前後、3畳用で700W前後が目安です。1時間あたりの電気代は最大で約15円~22円程度ですが、設定温度に達すれば消費電力は下がるため、実際はもう少し安くなります。
床からの冷え(底冷え)を直接防ぎ、足元からじんわりと暖めてくれます。こたつと同様に、エアコンとの併用で体感温度を上げるのに非常に有効です。
暖房効率の使い分け
・部屋全体を暖める効率:エアコンが優れている
・個人を暖める効率:こたつやホットカーペットが優れている
これらの特性を理解し、エアコンで部屋全体を寒すぎない程度(例:18~20℃)に保温しつつ、こたつやホットカーペットで個人の暖を取るのが、最も暖房費を抑えられる組み合わせの一つです。
他暖房と比べ電気ストーブ エアコン どっちが安い?

- 石油ストーブ エアコン どっちが安いか解説
- 電気ストーブと灯油ストーブ どっちが安い?
- 灯油ストーブ エアコン どっちが安い 北海道の場合
- 暖房器具 電気代 安い ランキング紹介
- 結局、暖房費が一番安いのは何ですか?
- 電気ストーブ エアコン どっちが安いか総まとめ
石油ストーブ エアコン どっちが安いか解説
電気を使う暖房器具の比較に続き、今度は「灯油」を使う石油ストーブ(石油ファンヒーターなど)とエアコンのコストを比較します。
コストの構成要素が異なる点に注意が必要です。
- エアコン:コストは電気代のみ
- 石油ストーブ:コストは灯油代 + 電気代(ファンヒーターの場合、点火時やファンを回すため)
石油ファンヒーターの燃費を、中型クラスで1時間あたり約0.3リットル(0.3L/h)と仮定します。
灯油価格を、1リットルあたり120円と仮定して試算してみましょう。(※灯油価格は地域や時期によって大きく変動します)
【1時間あたりのランニングコスト比較】
- 石油ファンヒーター(+電気代少々)0.3L/h × 120円/L = 約36円/h
- エアコン(8畳用モデル 630W)0.63kW × 31円/kWh = 約19.53円/h
ランニングコストはエアコンが安い傾向
上記の試算では、エアコンの方が石油ファンヒーターよりもランニングコストが安いという結果になりました。
これは、エアコンの「ヒートポンプ技術」が非常に効率的であるためです。資源エネルギー庁のデータでも、暖房器具ごとのコスト比較において、エアコン(ヒートポンプ)が最も安価であると示されています。
しかし、石油ストーブにはエアコンにはない強力なメリットがあります。
石油ストーブのメリット
- 圧倒的な暖房パワーと速暖性:寒い部屋を一気に暖める力は非常に強いです。
- 部屋が乾燥しにくい:燃焼時に水蒸気が発生するため、エアコンのように空気が乾燥しにくいです。
- 停電時でも使える:電源が不要な「反射式ストーブ」の場合、災害時など停電した際にも暖を取ることができます。
石油ストーブのデメリットと注意点
- 灯油の購入・補充・保管の手間:灯油を買いに行き、重いタンクを運んで補充する必要があります。
- 定期的な換気が必要:不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクがあるため、1~2時間に1回は必ず窓を開けて換気しなければなりません。
- 賃貸住宅では使用禁止の場合がある:火災のリスクや匂いの問題から、多くの賃貸物件で石油ストーブの使用が禁止されています。
- 匂い:点火時や消火時に特有の匂いが発生します。
ランニングコストはエアコンが有利ですが、導入コスト(本体価格)は石油ストーブの方が安い傾向にあります。また、寒冷地などではエアコンの効率が落ちるため、石油ストーブのパワーが重宝されます。
電気ストーブと灯油ストーブ どっちが安い?
次に、同じ「ストーブ」という名前がつく、電気ストーブと灯油ストーブ(石油ストーブ)を比較します。
【1時間あたりのランニングコスト比較】
- 灯油ストーブ(ファンヒーター)試算:約36円/h
- 電気ストーブ(セラミックファンヒーター 1250W)試算:約38.75円/h
- 電気ストーブ(カーボンヒーター 900W)試算:約27.9円/h
この比較から、電気ストーブは種類(消費電力)によりますが、強運転で比較すると灯油ストーブとコストが近いか、それ以上に高くなるケースが多いことが分かります。
ただし、この2つは「得意な暖房」が全く異なります。
| 比較項目 | 電気ストーブ | 灯油ストーブ(ファンヒーター) |
|---|---|---|
| 得意な暖房 | 局所・スポット(目の前) | 部屋全体(パワフル) |
| 速暖性 | 非常に速い(数秒) | 速い(数十秒~) |
| ランニングコスト | 高め(特に強運転) | 電気ストーブ(強)と同等かやや安い |
| 導入コスト | 安価(数千円~) | やや高価(1万円~) |
| 手間 | 手軽(コンセントのみ) | 灯油の購入・補充・換気が必要 |
| 安全性 | 火を使わない(火傷には注意) | 換気が必要・火災注意 |
同じ「ストーブ」ですが、用途が全く異なります。
脱衣所やデスクの足元だけを手軽に暖めたいなら電気ストーブ。
エアコンがない部屋(リビングなど)全体を素早くパワフルに暖めたいなら灯油ストーブが適しています。
灯油ストーブ エアコン どっちが安い 北海道の場合
比較の条件を「北海道」のような極寒冷地に設定すると、状況は大きく変わります。
一般的なエアコンは、外気の熱をくみ上げる「ヒートポンプ」という仕組みを利用しているため、外気温が低すぎると(例:氷点下10℃以下)、熱をくみ上げる効率が著しく低下し、暖房能力がガクンと落ちてしまいます。消費電力ばかりが上がり、部屋は暖まらないという事態になりかねません。
このため、北海道では従来、以下のようなパワフルな暖房が主流でした。
- FF式灯油ストーブ:室外に給排気筒を設置し、室内の空気を汚さずにハイパワーで暖める。
- 灯油セントラルヒーティング:ボイラーで灯油を燃やし、温水や温風を家全体に循環させる。
しかし、近年は技術が進歩し、「寒冷地仕様エアコン」という強力なモデルが登場しています。
寒冷地仕様エアコンとは?
外気温がマイナス15℃やマイナス25℃といった極寒の状況でも、高い暖房能力を維持できるように設計されたエアコンです。霜取り運転(暖房が一時停止する)を工夫し、すぐに暖かい風が出る機能などを搭載しています。
北海道において、最新の「寒冷地仕様エアコン」と、従来からの「灯油暖房」のどちらが安いかは、非常に難しい問題です。
- 灯油価格が高騰すれば、エアコンが有利になります。
- 電気料金が値上がりすれば、灯油が有利になります。
- 住宅の断熱性能(高気密・高断熱住宅か)によって、エアコンの効率が大きく変わります。
結論として、北海道のような寒冷地では、その年の燃料価格や住宅性能によってコストは変動します。単純比較は難しく、オール電化住宅では寒冷地仕様エアコン、それ以外では灯油暖房とエアコンを併用する、といった家庭が多いのが実情です。
暖房器具 電気代 安い ランキング紹介
ここまでの情報を基に、「電気を使う暖房器具」に絞って、電気代が安い順にランキング形式で紹介します。(※灯油ストーブは電気代ではないため除外します)
※1時間あたりの電気代目安(31円/kWhで計算)
※暖房能力(部屋を暖める力)は考慮していません。
第1位:こたつ
1時間あたり:約2円~9円(弱~強)
局所暖房としては圧倒的な低コストです。下半身を直接暖めるため、体感満足度が非常に高いのが特徴です。
第2位:ホットカーペット(電気カーペット)
1時間あたり:約5円~22円(面積・設定による)
床からの冷えをシャットアウトし、足元から暖まります。こたつと同様に、エアコンとの併用で大きな節約効果を発揮します。
第3位:エアコン(暖房)
1時間あたり:約19.5円~(8畳用モデル、安定時)
「部屋全体」を暖める器具の中では、最も電気代が安い(効率が良い)暖房器具です。起動時はこれより高くなりますが、維持運転に入れば低コストです。
第4位:電気ストーブ(カーボン、シーズなど)
1時間あたり:約14円~39円程度
速暖性は魅力ですが、消費電力は大きめです。エアコンが部屋を暖めるまでの「つなぎ」として使うのが賢い利用法です。
第5位:オイルヒーター
1時間あたり:約18円~47円程度
部屋全体をじんわり暖め、空気を汚さないメリットはありますが、電気代は最も高額になるクラスの暖房器具です。使用には注意が必要です。
結局、暖房費が一番安いのは何ですか?
読者の皆様が最も知りたい「暖房費が一番安いのは何か?」という問いに対する答えは、「どのような使い方をするかによります」となります。
なぜなら、暖房器具にはそれぞれ得意・不得意があるからです。
【目的別】一番安い暖房の選択
1. 一人で、局所的に暖まりたい場合
→ こたつ または ホットカーペット
(エアコンや電気ストーブで部屋全体を暖めるより圧倒的に安くなります)
2. 部屋全体を、長時間暖めたい場合
→ エアコン
(電気ストーブやオイルヒーターで部屋全体を暖めようとするより、はるかに効率的で安くなります)
つまり、トータルの暖房費を一番安くするためには、これらの「合わせ技」が最強の節約術と言えます。
「私のおすすめは、『エアコン』で部屋全体を寒すぎない程度(例:20℃)に保温しつつ、『こたつ』や『ホットカーペット』、または厚着(ひざ掛け)で体感温度を上げる、という組み合わせです!」
電気ストーブ エアコン どっちが安いか総まとめ
最後に、この記事の要点をリスト形式でまとめます。
- 電気ストーブとエアコンの電気代比較は使用状況で変わる
- 部屋全体を長時間暖めるならエアコンが安い
- 局所的に短時間暖めるなら電気ストーブが手軽
- 電気ストーブは種類が多く消費電力が異なる
- カーボンヒーターやセラミックヒーターは速暖性が高い
- オイルヒーターは電気代が高額になりやすい
- エアコンは起動時に最も電力を消費する
- 30分程度の外出ならエアコンはつけっぱなしが有利な場合も
- エアコンの節約はフィルター掃除とサーキュレーターが鍵
- 石油ストーブは灯油代がかかるがパワーが強い
- ランニングコストはエアコンが石油ストーブより安い傾向
- 北海道など寒冷地では灯油暖房や寒冷地仕様エアコンが使われる
- 電気代が一番安い局所暖房はこたつ
- 暖房費の節約は断熱(窓・カーテン)と加湿も重要
- 暖房器具は適材適所で使い分けるのが最も経済的
