マジックソルトとクレイジーソルトどっちが美味しい？違いを徹底比較

料理の味付けを手軽に決めてくれるハーブソルト。中でも有名なマジックソルトとクレイジーソルトですが、マジックソルトとクレイジーソルトはどっちが美味しいのか悩んだ経験はありませんか？どちらも便利ですが、実は原材料や風味に明確な違いがあります。マジックソルトってどんな味？あるいはクレイジーソルトはどんな味ですか？といった風味の違いを理解すれば、クレイジーソルトとマジックソルトの使い分けは？という疑問も解決します。

この記事では、両者の違いを徹底比較し、値段や具体的な使い方、おすすめのレシピまで詳しく解説します。さらに、代用の方法や、人気のアウトドアスパイスであるほりにしとの比較、クレイジーソルトに虫がわくのはなぜ？といった保存上の注意点まで網羅。あなたの料理スタイルに最適な一本を見つけるお手伝いをします。

マジックソルトとクレイジーソルト どっちが美味しいか比較

原材料とハーブの決定的な違い

マジックソルトとクレイジーソルト、どちらも岩塩をベースにしたハーブソルトですが、その風味を決定づけるのは配合されているハーブやスパイスの種類です。両者の違いを理解するため、まずは原材料を詳しく見ていきましょう。

マジックソルトの原材料

マジックソルトは、日本のエスビー食品（S&B）が製造・販売しています。三ツ星シェフとして知られるダニエル・マルタン氏が監修しており、化学調味料は無添加です。その構成は、フレンチを意識したバランスの取れた配合が特徴です。

主な原材料は以下の通りです。

岩塩、ホワイトペッパー、砂糖、ごま、トマトパウダー、パセリ、フライドオニオン、ガーリック、タラゴン、チャイブ、加工でんぷん。

ポイントは、ハーブとしてタラゴン、チャイブ、パセリが使われている点です。これらはフランス料理でよく使われる「フィーヌゼルブ」に近い組み合わせで、繊細な香りが特徴です。また、砂糖、ごま、トマトパウダー、フライドオニオンといった「旨味」を加える成分が含まれており、単なる塩とハーブにとどまらない、まとまりのある味わいを生み出しています。

クレイジーソルトの原材料

一方、クレイジーソルトはアメリカ合衆国が原産国で、日本では日本緑茶センター株式会社が輸入・販売しています。その歴史は古く、多くの家庭やレストランで愛用されてきました。

主な原材料は以下の通りです。

マジックソルトと比較すると、構成は非常にシンプルです。共通するのは岩塩、ペッパー、オニオン、ガーリックですが、クレイジーソルトのハーブはタイム、セロリ、オレガノが使われています。これらは特にアメリカ料理やイタリア料理で多用される、香りが強く個性的なハーブです。特にタイムとオレガノは肉料理との相性が抜群で、セロリは独特の風味と深みを加えます。

原材料の比較表

両者の違いを視覚的に把握するため、以下の表にまとめます。

このように、マジックソルトは「旨味成分＋繊細なハーブ」で味をまとめるタイプ、クレイジーソルトは「個性的なハーブの香り」で素材を引き立てるタイプと言えます。この原材料の違いが、次のセクションで解説する味の印象に直結しています。また、塩の粒度にも違いがあり、一般的にクレイジーソルトの方が粒が大きく、ガリっとした食感を感じやすい傾向にあります。

マジックソルトとクレイジーソルトはどんな味ですか？

原材料の違いが分かったところで、次に「マジックソルトってどんな味？」「クレイジーソルトはどんな味ですか？」という具体的な風味の疑問に答えていきます。どちらも美味しいことに間違いはありませんが、その方向性は異なります。

マジックソルトの味の特徴

マジックソルトの味をひと言で表すなら、「まろやかでバランスの取れた旨味」です。

前述の通り、原材料に砂糖やトマトパウダー、ごま、フライドオニオンが含まれているため、単なる塩辛さやハーブの香りだけでなく、味に深みとまとまりがあります。塩味も比較的まろやかで、角が立っていない印象を受けます。

監修したダニエル・マルタン氏のバックグラウンドであるフランス料理の考え方が反映されており、特にタラゴンやチャイブといったハーブが、強すぎず、ふわりと香ります。そのため、鶏肉や白身魚、卵といった淡白な食材の味を消すことなく、全体の旨味を底上げしてくれます。また、パセリやトマトパウダーによる彩りも良く、料理の仕上げに振りかけると見た目も華やかになります。

ただし、このバランスの良さが、人によっては「パンチが足りない」「風味が薄い」と感じる要因にもなるかもしれません。ガツンとしたハーブ感を求める場合には、少し物足りなさを感じる可能性があります。

クレイジーソルトの味の特徴

クレイジーソルトの味は、「個性的でパンチの効いたハーブの香り」が最大の特徴です。

原材料が岩塩と数種類のハーブ・スパイスのみとシンプルなため、各ハーブの個性が際立っています。特にオレガノ、タイム、そしてセロリの香りがはっきりとしており、一口食べれば「クレイジーソルトの味だ」と分かるほどの存在感があります。

塩味もマジックソルトに比べるとややシャープで、粒の大きさも相まって塩気と香りがダイレクトに伝わってきます。この力強い風味が、ステーキやローストビーフといった牛肉の旨味や、フライドポテトのようなシンプルな食材と組み合わさると、一気に本格的な味わいへと格上げしてくれます。

一方で、この個性の強さが好みを分ける点でもあります。特に「セロリの風味が強くて苦手」という意見や、使い方によっては「塩辛く感じる」という声も見られます。良くも悪くも「筋の通った味」であり、料理を選ぶ側面も持っています。

要するに、マジックソルトはどんな料理にも寄り添う「協調性のある優等生」、クレイジーソルトは得意分野で圧倒的な個性を発揮する「専門家」のような味わいと考えると分かりやすいかもしれません。

気になる値段とコストパフォーマンス

毎日使うものだからこそ、値段やコストパフォーマンスも気になるところです。マジックソルトとクレイジーソルトの価格を比較してみましょう。

公式サイトの情報を参考にすると、標準的なボトルの内容量と価格は以下のようになっています（※価格は変動する可能性があります）。

• マジックソルト (オリジナル): 80g / 486円（税込）
• クレイジーソルト: 113g / 677円（税込）

一見するとクレイジーソルトの方が高く見えますが、内容量が異なります。そこで、1gあたりの単価を計算してみます。

• マジックソルト: 486円 ÷ 80g = 1gあたり 6.075円
• クレイジーソルト: 677円 ÷ 113g = 1gあたり 5.991円

このように計算すると、1gあたりの単価は両者ほぼ同じで、大きな価格差はないことがわかります。どちらを選んでも、コストパフォーマンスに大差はありません。

ただし、これはあくまで標準的なボトルサイズでの比較です。マジックソルトは100円ショップなどで小袋タイプが売られていることもあり、少量から試したい場合には便利です。一方、クレイジーソルトはコストコなどで大容量の業務用サイズが販売されていることがあり、ヘビーユーザーにとってはそちらの方がお得になるケースもあります。

したがって、値段で選ぶというよりは、前述した「味の好み」や「使いたい料理」に合わせて選ぶのが最も合理的と言えます。どちらも1本で味が決まることを考えれば、複数のハーブやスパイスを個別に揃えるよりも、結果的にコストパフォーマンスは高いと考えられます。

クレイジーソルトとマジックソルトの使い分けは？

味や香りに明確な違いがある以上、両者の実力を最大限に発揮させるには「使い分け」が鍵となります。それぞれのハーブソルトが得意とする食材や料理のジャンルを理解し、適材適所で使い分けましょう。

マジックソルトが輝くシーン

マジックソルトの「旨味とバランス」は、繊細な味わいの食材や、料理全体の調和を大切にしたい時に活躍します。

クレイジーソルトが輝くシーン

クレイジーソルトの「力強いハーブの香り」は、食材の個性が強い場合や、料理にパンチを効かせたい時に真価を発揮します。

• 個性の強い肉（牛肉、豚肉、ラム肉）:ステーキ、ローストビーフ、BBQ、ラムチョップなど、肉の脂の旨味や多少のクセにも負けないハーブの香りが、肉の美味しさを引き立てます。
• シンプルな野菜料理（特にイモ類）:フライドポテト、ジャーマンポテト、ベイクドポテト、野菜のグリルなど、シンプルな調理法の野菜に振りかけるだけで、主役級の一品に変わります。
• 魚介の臭み消し:アジやイワシなどの青魚や、エビ、イカなどの魚介類をソテーする際に使うと、ハーブが臭みを消しつつ食欲をそそる香りを加えてくれます。
• アメリカン・イタリアンな味付けにしたい時:ピザのトッピング、パスタ（特にトマト系やペペロンチーノ）、ガーリックトーストなどに使うと、本場の雰囲気が増します。

この使い分けを一覧表にまとめます。

このように、どちらが優れているということではなく、明確な得意分野があります。どちらか一方を選ぶなら、ご自身の食卓に並ぶことが多い料理に合わせて選ぶと失敗が少ないでしょう。

基本的な使い方と合う料理

ハーブソルトの魅力は、その使い方の手軽さにあります。マジックソルトもクレイジーソルトも、基本的な使い方は共通しており、主に「かける」「下味」「混ぜる」の3パターンです。

1. 仕上げに「かける」

最も簡単な使い方です。完成した料理に振りかけるだけで、塩味と香りをプラスできます。

• 合う料理: 目玉焼き、フライドポテト、温野菜、サラダ、ステーキ、ポップコーンなど。
• ポイント: クレイジーソルトは粒が大きめなので、食べる直前にかけると食感も楽しめます。マジックソルトは彩りが良いため、料理の見た目を華やかにしたい時にも向いています。

2. 調理前に「下味」として使う

肉や魚を焼く前に振りかけて揉み込んでおくと、味が染み込むと同時に、ハーブが臭み消しの役割も果たしてくれます。

• 合う料理: チキンソテー、ステーキ、豚のソテー、魚のムニエル、唐揚げの下味など。
• ポイント: 唐揚げの下味に使うと、いつもの和風唐揚げとはひと味違う、スパイシーで香り高い仕上がりになります。

3. 調味料として「混ぜる」

他の調味料と合わせて、ソースやドレッシング、練り込み料理に使います。

• 合う料理: ドレッシング（オリーブオイル＋酢＋ハーブソルト）、アヒージョの味付け、パスタソース、パン生地やハンバーグのタネへの練り込みなど。
• ポイント: マヨネーズと混ぜてハーブマヨソースを作れば、野菜スティックやフライドチキンのディップとして活躍します。

ラインナップの活用

さらに、両者にはオリジナル以外のフレーバーも存在します。これらを活用することで、さらに料理の幅が広がります。

• マジックソルトのラインナップ (全4種)
  • オリジナル: バランス型。
  • ガーリック: ローストガーリックが効いており、ペペロンチーノやガーリックライスに最適。
  • ペッパー: 4種のペッパー配合。ジャーマンポテトや豚ソテーなど、胡椒を効かせたい時に。
  • シトラス: ゆずやレモンの爽やかな香り。カルパッチョやサラダ、鶏肉料理に。
• クレイジーソルトのラインナップ (全6種 + オーガニック)
  • オリジナル: 定番。
  • クレイジーペッパー: 3種のペッパー配合。スパイシーに仕上げたい時に。
  • クレイジーレモン: レモンの香りが爽やか。マリネやドレッシング、魚料理に。
  • クレイジーガーリック: ガーリックの香ばしさが特徴。ガーリックトーストやパスタに。
  • クレイジーバジル: バジルの風味が豊か。ピザやカプレーゼ、トマト料理に。
  • クレイジー岩塩: ハーブなしの岩塩のみ。素材の味をシンプルに引き立てたい時に。

これらのラインナップも考慮に入れると、基本的な使い方だけでも無数のバリエーションが生まれます。

マジックソルトとクレイジーソルト どっちが美味しいか徹底検証

• 結局どっちがおすすめ？選び方
• それぞれの味を活かす人気レシピ
• 話題のほりにしとの比較
• マジックソルトやクレイジーソルトの代用
• クレイジーソルトに虫がわくのはなぜ？
• マジックソルトとクレイジーソルト どっちが美味しいか総括

結局どっちがおすすめ？選び方

これまで比較してきた情報を踏まえ、結局のところ、どちらが「おすすめ」なのでしょうか。これは「どちらが美味しいか」という問いと同様に、使う人の好みや料理スタイルによって答えが変わってきます。

そこで、あなたのタイプ別にどちらがおすすめかを提案します。

マジックソルトがおすすめな人

以下のような好みや使い方を想定している方には、マジックソルトが向いています。

マジックソルトは、そのバランス感覚でどんな食材にも比較的合わせやすく、失敗が少ないのが魅力です。「一家に一本目のハーブソルト」としても、非常におすすめしやすい万能調味料です。

クレイジーソルトがおすすめな人

一方で、以下のようなタイプの方には、クレイジーソルトがぴったりです。

クレイジーソルトは、得意分野がはっきりしています。特に肉料理やシンプルな野菜料理をよく作る方にとっては、これ以上ない相棒となるでしょう。

結論：両方持って使い分けるのが最強

もし可能であれば、両方を常備し、料理によって使い分けるのが最も料理の幅が広がる「おすすめ」のスタイルです。

• 「今日はチキンソテーとオムレツだからマジックソルト」
• 「今夜はステーキとポテトだからクレイジーソルト」

このように使い分けることで、それぞれの長所を最大限に活かすことができます。まずはどちらか一方を試してみて、ご自身の料理との相性を見極めてから、もう一方を買い足してみるのも良い方法です。

それぞれの味を活かす人気レシピ

ここでは、それぞれの特徴を活かした具体的なレシピを紹介します。どちらも「かけるだけ」「混ぜるだけ」の簡単なものばかりです。

マジックソルトを活かすレシピ

マジックソルトの「旨味」と「バランス」を活かしましょう。

1. レンジで簡単しっとり鶏ハム鶏むね肉全体にマジックソルトをしっかりと振り、耐熱皿に入れてラップをし、電子レンジで加熱します（600Wで3分→裏返して2分程度）。そのまま粗熱が取れるまで放置すれば、マジックソルトの旨味が染み込んだしっとり鶏ハムの完成です。ハーブが香り、サラダやサンドイッチの具材に最適です。
2. マジックソルト風味のフレンチオムレツ卵2個に牛乳少々とマジックソルト小さじ1/4程度を加えてよく混ぜます。バターを溶かしたフライパンで、半熟のオムレツを作るだけです。タラゴンやチャイブの繊細な香りが卵と相性抜群で、ケチャップなしでも美味しくいただけます。
3. 白身魚の簡単ムニエルタラやカレイなどの白身魚に、マジックソルトで下味をつけ、小麦粉をまぶします。オリーブオイル（またはバター）で両面をこんがり焼けば完成。マジックソルトのトマトパウダーやオニオンが、淡白な白身魚に旨味の衣をまとわせます。

クレイジーソルトを活かすレシピ

クレイジーソルトの「香り」と「パンチ」を前面に出しましょう。

1. 絶品フライドポテト冷凍ポテトや、くし切りにしたジャガイモを揚げ（または多めの油で揚げ焼きにし）、熱々のうちにクレイジーソルトを振りかけます。オレガノやタイムの香りがポテトの甘みを引き立て、手が止まらなくなる一品です。
2. 香草焼きグリルチキン鶏もも肉にクレイジーソルトとオリーブオイルを揉み込み、オーブンや魚焼きグリルで皮目がパリッとなるまで焼きます。タイムやセロリの力強いハーブの香りが、鶏の脂と合わさり、BBQのような本格的な味わいになります。
3. ジャガイモと玉ねぎのシンプル炒めスライスしたジャガイモと玉ねぎをベーコンやソーセージと一緒に炒め、仕上げにクレイジーソルトを振るだけ。シンプルな食材ですが、クレイジーソルトのハーブ感が加わることで、立派な一皿（ジャーマンポテト風）になります。

話題のほりにしとの比較

近年、ハーブソルトの市場には「ほりにし」をはじめとするアウトドアスパイスという新たな潮流が生まれています。マジックソルトやクレイジーソルトとの違いは何でしょうか。

「ほりにし」は、和歌山県のアウトドアショップ「Orange」が開発したスパイスで、キャンパーを中心に爆発的な人気を誇っています。その特徴は、マジックソルトやクレイジーソルトとは根本的に異なります。

風味の方向性の違い

• マジックソルト/クレイジーソルト:「岩塩＋ハーブ（洋風）」がベースです。あくまでも塩の延長線上にあり、料理に「洋風の香り」を加えるのが主な役割です。
• ほりにし（や他のアウトドアスパイス）:「塩＋スパイス＋和風旨味成分」がベースです。ほりにしには、食塩、ガーリック、黒コショウ、パプリカといったスパイスに加え、粉末醤油、赤唐辛子、ミルポワパウダー、陳皮、コリアンダー、カツオ調味料、昆布調味料などが含まれています（※類似のスパイス「マキシマム」にも醤油やカツオエキスが使われています）。

最大の違いは「粉末醤油」や「カツオ・昆布調味料」といった和風の旨味成分がふんだんに使われている点です。これにより、単なる塩味やハーブの香りだけでなく、非常に強い「旨味」と「コク」が加わります。

使い分け

• マジックソルト/クレイジーソルト:カルパッチョ、オムレツ、ムニエルなど、洋風の繊細な香り付けや、素材の味を活かした塩味として使いたい時に向いています。
• ほりにし:BBQの肉、焼きそば、チャーハン、卵かけご飯など、ガツンとしたパンチと旨味を加えたい時に最適です。特にガーリックと醤油の風味が強いため、ご飯との相性が抜群です。

したがって、「ほりにし」はマジックソルトやクレイジーソルトの競合というよりは、「万能旨味スパイス」という別のジャンルの調味料と考えるのが適切です。

マジックソルトやクレイジーソルトの代用

いざ使おうと思った時に切らしてしまっていた、という場合でも、自宅にあるスパイスを組み合わせることで近い風味を再現することは可能です。

基本となる構成は「塩（できれば岩塩や粗塩）＋香味野菜パウダー＋ハーブ」です。

マジックソルトの代用

「旨味とバランス」を意識します。

• 基本の材料: 塩、白こしょう（なければ黒こしょう）、ガーリックパウダー、オニオンパウダー
• ハーブ: 乾燥パセリ、乾燥タラゴン（あれば）、乾燥チャイブ（あれば）
• 旨味プラス: 少量の砂糖、すりごま

タラゴンやチャイブは常備していない家庭も多いため、まずは塩、こしょう、ガーリック、オニオン、パセリを混ぜるだけでも、雰囲気は近づきます。

クレイジーソルトの代用

「力強いハーブの香り」を再現します。

• 基本の材料: 塩、黒こしょう、ガーリックパウダー、オニオンパウダー
• ハーブ: 乾燥オレガノ、乾燥タイム、乾燥セロリ（またはセロリシード）

クレイジーソルトの風味の核はオレガノ、タイム、セロリです。これら（特にオレガノとタイム）があれば、かなり近い香りを再現できます。データベースの情報にもあったように、既存のハーブソルトに「タイムを追加する」といった工夫も有効です。

完璧な再現は難しいものの、これらの代用テクニックを知っておくと、料理の幅が広がります。

クレイジーソルトに虫がわくのはなぜ？

検索キーワードの中には「クレイジーソルトに虫がわくのはなぜ？」という、少し気になるものもあります。これは消費者にとって不安な点であり、正しい知識を持つことが大切です。

まず、クレイジーソルトに限らず、スパイスやハーブ、小麦粉、米などの乾物は、保存環境が悪いと虫（主にチャタテムシやシバンムシなど）が発生する可能性があります。

クレイジーソルトが特に虫がわきやすい、ということではありませんが、原因として考えられるのは以下の2点です。

1. 原材料の性質:クレイジーソルトは岩塩と「天然のハーブ」のみで構成されています。特にオーガニック製品などは、化学的な防虫処理がされていないため、原材料自体に虫の卵が紛れ込んでいる可能性がゼロではありません。これは自然由来の製品である以上、ある程度避けられないリスクでもあります。
2. 保存環境:最大の原因は、購入後の保存方法にあります。日本の夏のような「高温多湿」な環境は、虫が繁殖するのに最適な条件です。キッチンのコンロ周りなど、温度が上がりやすく湿気がこもりやすい場所に常温で長期間放置すると、虫がわくリスクが著しく高まります。

正しい保存方法

この問題を防ぐためには、データベースの情報にもある通り、正しい保存方法を徹底することが最も重要です。

• 開封前: 直射日光・高温多湿を避けて常温保存。
• 開封後:
  • クレイジーソルト: データベースの推奨通り、蓋をしっかり締めて、季節を問わず「冷蔵庫で保存」してください。
  • マジックソルト: 蓋をしっかり締め、冷暗所に保存。ただし、夏場は「冷蔵庫保存」が推奨されています。

どちらも開封後は「蓋をしっかり締めること」、そして「冷蔵庫に入れること」が、虫の発生を防ぐ最も確実で簡単な対策です。ハーブの風味を長持ちさせるという意味でも、冷蔵保存は有効です。

マジックソルトとクレイジーソルト どっちが美味しいか総括

「マジックソルト クレイジーソルト どっちが美味しいか」という疑問について、様々な角度から比較検証してきました。この記事の要点を、最後に箇条書きでまとめます。

• マジックソルトとクレイジーソルト どっちが美味しいかは使う人の好みと料理による
• マジックソルトはエスビー食品が販売しダニエル・マルタン氏が監修
• クレイジーソルトはアメリカ産で日本緑茶センターが輸入
• マジックソルトは岩塩、タラゴン、チャイブ、パセリに加え、砂糖やトマト、ごまが特徴
• クレイジーソルトは岩塩、タイム、セロリ、オレガノなどシンプルなハーブ構成
• マジックソルトの味は「まろやかな旨味とバランス」
• クレイジーソルトの味は「力強いハーブの香り」
• 値段（1gあたり）は両者ほぼ同じでコストパフォーマンスに大差はない
• マジックソルトは卵料理、鶏肉、白身魚、サラダなど淡白な食材におすすめ
• クレイジーソルトはステーキ、BBQ、フライドポテト、肉料理全般におすすめ
• 使い分けは「繊細なフレンチ風ならマジックソルト」「パンチの効いた米国風ならクレイジーソルト」
• 両者ともガーリックやペッパーなどの多彩なラインナップがある
• ほにしに代表されるアウトドアスパイスは「和風旨味成分（醤油など）」が特徴で別ジャンル
• 代用は「塩＋ハーブ＋香味パウダー」で可能
• クレイジーソルトに虫がわく原因は高温多湿な保存環境
• 虫を防ぐ最適な保存方法は、開封後に蓋をしっかり締めて「冷蔵庫保存」すること