はちみつ と 砂糖 どっちが太る
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はちみつと砂糖どっちが太る?カロリーとGI値で比較

「甘いものは好きだけど、太りたくない…」そう考えたとき、「はちみつと砂糖どっちが太るんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。健康やダイエットを意識すると、毎日使う甘味料は慎重に選びたいものです。はちみつは健康に良いイメージがありますが、砂糖と比較して本当に太りにくいのでしょうか。

この記事では、はちみつと砂糖どっちが太るのか、という疑問に答えるため、両者の違いを徹底的に比較します。はちみつのカロリーを小さじ1杯あたりで砂糖と比べたり、血糖値への影響、ダイエットにおける砂糖からはちみつへの置き換えや代用のメリット・デメリットについても掘り下げていきます。さらに、砂糖とはちみつの代用計算の方法や、「毎日蜂蜜を食べたら太りますか?」といった素朴な疑問、そして意外と知られていない、はちみつの欠点は何ですか?といった注意点まで詳しく解説します。

蜂蜜と砂糖ではどちらが太りやすいのか、口コミ・感想レビューだけでは分からない客観的な情報をもとに、あなたの健康的な食生活のために、どっちがいいかを判断する材料を提供します。

ポイント

  • はちみつと砂糖のカロリーやGI値の違い
  • ダイエット中になぜはちみつが選ばれることがあるのか
  • 砂糖からはちみつへ置き換える際の具体的な計算方法
  • はちみつを利用する上でのメリットと注意点

記事のもくじ

「はちみつと砂糖どっちが太る」か徹底比較

はちみつ と 砂糖 どっちが太る

  • 蜂蜜と砂糖ではどちらが太りやすい?
  • はちみつのカロリー(小さじ1)で比較
  • 血糖値と健康への影響はどっちがいい?
  • 砂糖と比べはちみつはダイエット向きか

蜂蜜と砂糖ではどちらが太りやすい?

「蜂蜜と砂糖ではどちらが太りやすいですか?」という疑問は、健康を意識する多くの方が抱くものです。この問いに答えるためには、まず両者の「カロリー」と「血糖値への影響(GI値)」という2つの側面から比較する必要があります。

結論から言えば、「同じ重量(例:100g)で比較した場合、はちみつの方がカロリーが低い」とされています。しかし、「同じ甘さで比較した場合」や「大さじ・小さじ1杯で比較した場合」では、また異なる結果が見えてきます。

まず、カロリーについて見てみましょう。文部科学省が公表している「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によれば、100gあたりのカロリーは以下のようになっています。

食品名 カロリー(100gあたり) 炭水化物(100gあたり)
はちみつ 303 kcal 81.9 g
上白糖(砂糖) 391 kcal 99.3 g

(参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

このように、100gあたりで比較すると、はちみつは約303kcal、上白糖は約391kcalとなり、はちみつのカロリーは砂糖の約8割程度であることが分かります。これは、はちみつが約20%の水分を含んでいるのに対し、上白糖はほとんどが糖質で構成されているためです。

しかし、「太りやすさ」はカロリーだけで決まるものではありません。もう一つの重要な指標が「GI値(グリセミック・インデックス)」です。GI値とは、食後の血糖値の上昇度合いを示す指数のことです。この値が高い食品ほど血糖値が急上昇しやすく、インスリン(血糖値を下げるホルモン)が過剰に分泌されやすくなります。インスリンには、エネルギーとして使われなかった糖を脂肪として蓄える働きがあるため、GI値が高い食品は「太りやすい」と言われることがあります。

一般的に、砂糖(上白糖やグラニュー糖)のGI値は100前後の「高GI食品」に分類される情報が多く見られます。一方、はちみつのGI値は、花の種類によって異なりますが、多くが50〜80台の「中GI食品」から高GIの範囲に分類されるとされています。例えば、アカシアのはちみつは比較的GI値が低い傾向にある、という情報もあります。

このように、はちみつは砂糖に比べて、100gあたりのカロリーが低く、血糖値の上昇も比較的緩やか(GI値が低い傾向)であるとされています。これらの理由から、「同じ量なら、はちみつの方が太りにくい可能性がある」と言えるでしょう。

情報の正確性について

GI値に関するデータは、測定方法や食品の個体差(はちみつの種類など)によって変動します。ここで示した数値はあくまで一般的な目安であり、全ての製品に当てはまるものではありません。正確な情報は、信頼できる医療機関や研究機関の公表データをご参照ください。

ただし、これはあくまで「同じ量」で比較した場合の話です。次の見出しで、私たちが実際に使う「小さじ1杯」ではどうなるかを見ていきます。

はちみつのカロリー(小さじ1)で比較

前述の通り、100gあたりで比較すると、はちみつは砂糖よりも低カロリーです。しかし、私たちが料理や飲み物で日常的に使用する際は、「小さじ1杯」や「大さじ1杯」といった「容量」で計ることが多いのではないでしょうか。

ここで注意が必要なのは、はちみつと砂糖では「重さ」が全く異なるという点です。はちみつは液体で密度が高く、砂糖(上白糖)は粉末で軽いです。そのため、同じ「小さじ1杯(5ml)」でも、重さとカロリーは大きく変わってきます。

一般的な計量スプーンにおける目安の重量とカロリーを比較してみましょう。

小さじ1杯(約5ml)あたりの比較

  • はちみつ: 約7g / 約21 kcal
  • 上白糖(砂糖): 約3g / 約12 kcal

大さじ1杯(約15ml)あたりの比較

  • はちみつ: 約21g / 約64 kcal
  • 上白糖(砂糖): 約9g / 約35 kcal

(※重量とカロリーは、文部科学省「日本食品標準成分表」の100gあたりの数値を基に計算した目安です。製品によって誤差があります。)

この比較結果を見て、驚いた方もいるかもしれません。「小さじ1杯」や「大さじ1杯」といった「容量」で比較すると、はちみつのカロリーは砂糖の約1.7倍から1.8倍にもなるのです。

これは、はちみつが砂糖よりも重い(密度が高い)ため、同じ容量でもより多くのグラム数が入ってしまうからです。

「はちみつの方が低カロリーだと思って、砂糖と同じスプーン1杯を使っていた…」という方は注意が必要ですね。もし砂糖(小さじ1杯)を、そのままはちみつ(小さじ1杯)に置き換えてしまうと、摂取カロリーは増えてしまうことになります。

ただし、はちみつにはもう一つ重要な特徴があります。それは「甘味度」です。

はちみつの主成分は「果糖」と「ブドウ糖」です。一方、砂糖の主成分は「ショ糖」です。果糖はショ糖よりも甘味が強いとされており、そのため、はちみつは砂糖よりも少ない量で同じくらいの甘さを感じられる場合があります。一般的に、はちみつの甘味度は砂糖の約1.3倍とも言われています。

つまり、砂糖(上白糖)を小さじ1杯(約12kcal)使うところを、はちみつを小さじ半分強(約4g / 約12kcal)程度に減らしても、同等の甘さを感じられる可能性があります。もし、はちみつを砂糖の7〜8割程度の量で代用できるのであれば、摂取カロリーを同等か、あるいは低く抑えることができるかもしれません。

「はちみつと砂糖どっちが太るか」を考える上では、単純なカロリー比較だけでなく、「使用する量」と「甘味度」を考慮することが非常に重要です。

血糖値と健康への影響はどっちがいい?

「どっちがいいか」を判断する上で、カロリーと並んで重要なのが「血糖値」と「健康」への影響です。甘いものを摂取すると血糖値が上がりますが、その上がり方が太りやすさや健康状態に深く関わってきます。

血糖値の上昇(GI値)の違い

先ほども少し触れましたが、「GI値(グリセミック・インデックス)」は、食後の血糖値上昇の度合いを示す指標です。GI値が高い食品ほど血糖値が急上昇しやすく、それを下げるためにインスリンが大量に分泌されます。インスリンは血中の糖をエネルギー源として細胞に取り込ませる働きをしますが、余った糖は脂肪として蓄積されやすくなります。つまり、血糖値の急上昇は、肥満や、長期的には2型糖尿病のリスクを高める可能性があるとされています。

砂糖(上白糖): GI値は100前後の「高GI食品」に分類されることが多いです。摂取すると血糖値が急速に上昇しやすいとされています。
はちみつ: GI値は種類によりますが、50〜80台(中GI〜高GI)とされています。砂糖(ショ糖)に比べ、GI値が低い傾向にあるものが多いという情報があります。

はちみつのGI値が砂糖より低い傾向にある理由の一つは、主成分の違いにあります。砂糖(ショ糖)はブドウ糖と果糖が結合したものですが、はちみつは最初からブドウ糖と果糖に分解されています。特に「果糖」は、ブドウ糖に比べて血糖値の上昇が緩やかであるとされています。

このため、血糖値の急上昇を避けたいという観点では、砂糖よりもはちみつを選ぶ方が「いい」と考えることができます。

果糖の代謝に関する注意点

果糖は血糖値を上げにくい一方で、主に肝臓で代謝されるため、過剰に摂取すると肝臓で中性脂肪に変わりやすいという側面も指摘されています。はちみつであっても、過剰摂取は中性脂肪の増加につながる可能性があるため、適量を守ることが健康の鍵となります。

栄養面から見た健康への影響

次に、純粋な栄養素の面から比較してみましょう。

砂糖(上白糖)は、製造過程で精製されるため、ビタミンやミネラルなどの栄養素はほとんど含まれておらず、ほぼ純粋な糖質(エネルギー源)です。

一方、はちみつは、ミツバチが集めた花の蜜であり、精製されていない自然食品です。そのため、糖質が主成分であることは同じですが、微量ながらも様々な栄養素が含まれています。

はちみつに含まれるとされる主な栄養素

  • ビタミン類: ビタミンB群(B1, B2, B6, 葉酸, パントテン酸など)
  • ミネラル類: カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など
  • その他: アミノ酸、酵素、有機酸(グルコン酸など)、ポリフェノール

これらの栄養素はごく微量ではありますが、エネルギー代謝を助けるビタミンB群や、体内の塩分バランスを整えるカリウムなどが含まれている点は、砂糖にはない大きなメリットです。

特に、はちみつに含まれるグルコン酸は、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やす働きがあるとも言われており、腸内環境を整える「プレバイオティクス」としての効果も期待されています。

結論として、「血糖値の急上昇を避けたい」「糖分以外の栄養素も少しでも摂りたい」という健康面を考慮するならば、精製された砂糖よりも、はちみつを選ぶ方が「どっちがいいか」の答えとして合理的であると言えるでしょう。ただし、これはあくまで「適量を摂取した場合」の比較です。

砂糖と比べはちみつはダイエット向きか

「砂糖とはちみつ、ダイエット中はどちらを使うべきか?」これは非常に多くの方が悩むポイントです。ここまでの比較(カロリー、GI値、栄養素)を踏まえて、砂糖と比べはちみつがダイエット向きと言えるのかを考察します。

ダイエット中にはちみつを選ぶメリット

ダイエット中に砂糖の代わりにはちみつを選ぶことには、いくつかのメリットが考えられます。

  1. 血糖値の上昇が比較的緩やか前述の通り、はちみつは砂糖(上白糖)に比べてGI値が低い傾向にあるとされています。血糖値の急上昇と、それに伴うインスリンの過剰分泌は、脂肪の蓄積につながりやすいため、血糖値スパイク(血糖値の乱高下)を避けたいダイエット中には、はちみつの方が適している可能性があります。
  2. 少ない量で甘味を感じやすいはちみつは砂糖よりも甘味度が強いため、もし砂糖の7〜8割の量で満足できるのであれば、結果的にカロリーオフにつながります。「甘いものがやめられない」という方が、摂取する糖分の総量を減らすための工夫として有効かもしれません。
  3. 微量な栄養素の補給ダイエット中は食事制限によってビタミンやミネラルが不足しがちです。はちみつには、エネルギー代謝をサポートするビタミンB群や、むくみ対策に役立つカリウムなどが微量ながら含まれています。これらがダイエットを直接的に成功させるわけではありませんが、栄養バランスを補う一助にはなる可能性があります。
  4. 満足感と風味はちみつ特有の豊かな風味やコクは、少量でも満足感を得やすいという利点があります。ダイエット中のストレスを和らげる「質の良い甘み」として取り入れることができます。

ダイエット中のはちみつ利用の注意点

一方で、はちみつが「ダイエット向き」と手放しで言えない理由(注意点)もあります。

最大の注意点は「カロリー」です。 はちみつは決して低カロリー食品ではありません。主成分は糖質であり、100gあたり約303kcalもあります。ダイエット向きと言われる他の甘味料(例:エリスリトールなどの糖アルコール)とは全く異なります。

また、先ほどの比較の通り、小さじ1杯、大さじ1杯といった「容量」で比べると、砂糖よりも高カロリーです。「健康に良いから」「ダイエット向きだから」と、砂糖と同じ感覚で使ったり、ましてや多用したりすれば、間違いなくカロリーオーバーとなり、太る原因になります。

つまり、「砂糖と比べはちみつはダイエット向きか?」という問いの答えは、「適量を守り、砂糖よりも少ない量で置き換えることを徹底するならば、向きと言える可能性がある」となります。はちみつを食べれば痩せる、というわけでは決してありません。

ダイエットとは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが基本です。はちみつをダイエットに取り入れる際は、そのカロリーも全体の摂取カロリーに含めて計算し、糖質の摂りすぎにならないよう厳密に管理することが成功の鍵となります。

「はちみつと砂糖どっちが太る」かより賢い使い方

はちみつ と 砂糖 どっちが太る

  • 砂糖からはちみつ代用のメリットデメリット
  • 砂糖からの置き換えと代用計算の方法
  • 毎日蜂蜜を食べたら太りますか?
  • はちみつの欠点は何ですか?
  • 「はちみつと砂糖どっちが太る」かの結論

砂糖からはちみつ代用のメリットデメリット

「はちみつと砂糖どっちが太るか」を比較した結果、「はちみつの特性を理解して使えばメリットがありそう」と感じた方も多いでしょう。ここでは、具体的に、普段使っている砂糖をはちみつに代用(置き換え)する場合のメリットとデメリットを整理します。

砂糖からはちみつに代用するメリット

  1. カロリーダウンの可能性(使用量を減らせば)はちみつは砂糖よりも甘味が強いため、砂糖のレシピの7〜8割程度の量で同等の甘さを出すことが可能とされています。もし使用量を減らすことができれば、結果的に摂取カロリーを抑えることができます。
  2. GI値が低く血糖値上昇が緩やか前述の通り、はちみつは中GI食品に分類されるものが多く、高GI食品である砂糖に比べて血糖値の上昇が緩やかであるとされています。これは、脂肪蓄積のリスクを低減したい場合にメリットとなります。
  3. ビタミン・ミネラル等の摂取精製された砂糖には含まれていない、ビタミンB群、カリウム、ポリフェノールといった微量栄養素を摂取できる点は、健康を意識する上で大きなメリットです。
  4. 料理にコクと風味をプラスはちみつ特有の深いコクと花の香りは、料理やお菓子に複雑な味わいを加えてくれます。例えば、照り焼きや煮物などに使うと、砂糖だけでは出せない風味豊かな仕上がりになります。
  5. 肉や魚を柔らかくする効果はちみつに含まれるブドウ糖や果糖(転化糖)は、タンパク質と水分を結びつける保水効果が高いとされています。そのため、肉や魚の下味に使うと、パサつきを防ぎ、しっとりと柔らかく仕上げる効果が期待できます。
  6. しっとりとした仕上がり(お菓子作り)お菓子作りに使用した場合も、はちみつの保水性(吸湿性)により、スポンジケーキやパウンドケーキなどが、しっとりとした食感に仕上がりやすいというメリットがあります。

砂糖からはちみつに代用するデメリット

一方で、はちみつへの代用にはいくつかのデメリット(注意点)も存在します。

  1. 容量(スプーン)で計ると高カロリー最も注意すべき点です。はちみつは砂糖より重いため、同じ「小さじ1杯」で比べると、はちみつの方が高カロリーです。代用する際は、必ず重量(グラム)で計るか、容量を減らす計算が必要です。
  2. 特有の風味が邪魔になることもメリットである「風味」は、時としてデメリットにもなります。素材の繊細な味を活かしたい料理や、クセのない甘さを求めるお菓子には、はちみつの強い風味が合わない場合があります。
  3. 色や焦げ付きやすさはちみつは糖(特に果糖・ブドウ糖)が多いため、砂糖よりも低い温度でメイラード反応(褐色化)が起こりやすいとされています。そのため、お菓子やパンは焼き色が濃く付きやすく、焦げやすくなるため、焼成温度の調整が必要な場合があります。
  4. コスト(価格)一般的に、はちみつは砂糖(上白糖やグラニュー糖)に比べて高価です。日常的に多くの量を使用する場合、コストがかさむ点はデメリットと言えます。
  5. 1歳未満の乳児には絶対NGこれは健康上の最大の注意点です。「はちみつの欠点は何ですか?」という問いの答えでもありますが、はちみつにはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があり、腸内環境が未熟な1歳未満の乳児が摂取すると「乳児ボツリヌス症」を発症する危険があります。詳細は後述しますが、小さなお子様がいるご家庭では、砂糖の代用として使う際に細心の注意が必要です。

これらの砂糖とはちみつ代用のメリット・デメリットを理解し、自分の目的や料理に合わせて使い分けることが賢明です。

砂糖からの置き換えと代用計算の方法

砂糖からはちみつへの置き換えを決めた場合、次に知りたいのが「具体的な計算方法」です。前述の通り、単純にスプーンで置き換えるとカロリーオーバーになる可能性があるため、正しい計算が重要です。

置き換えには「重量(g)」で計算する方法と「容量(ml, cc)」で計算する方法がありますが、正確性を期すならば「重量(g)」での計算が推奨されます。

1. 重量(g)で置き換える場合の計算

はちみつは砂糖(上白糖)よりも甘味が強い(約1.3倍)とされているため、砂糖の使用量(g)に対して、はちみつを0.75倍〜0.8倍(75%〜80%)の重量(g)で置き換えるのが一つの目安とされています。

重量での計算式(目安)

はちみつの使用量(g) = 砂糖の使用量(g) × 0.75 〜 0.8

(例)砂糖 100g を置き換える場合
100g × 0.8 = はちみつ 80g

この計算で置き換えた場合のカロリーを比較してみましょう。(※日本食品標準成分表の数値で計算)

  • 砂糖 100g: 約391 kcal
  • はちみつ 80g: 303kcal/100g × 0.8 = 約242 kcal

このように、甘味度を考慮して重量で置き換えると、カロリーを約38%もカットできる可能性があります。これはダイエットや健康管理において非常に大きなメリットです。

2. 容量(ml, cc)で置き換える場合の計算

計量スプーンやカップで計る場合(容量)の計算は少し複雑です。なぜなら、砂糖とはちみつでは密度(重さ)が異なるからです。

  • 砂糖(上白糖) 大さじ1(15ml) = 約9g
  • はちみつ 大さじ1(15ml) = 約21g

レシピに「砂糖 大さじ3(約27g)」とあった場合、これを重量計算(0.8倍)すると、はちみつは約21.6g必要です。これは、はちみつで言うと「大さじ1杯強」に相当します。

目安として、砂糖の容量(ml)に対し、はちみつは0.6倍〜0.7倍の容量(ml)で置き換える、という情報もあります。

容量での計算式(目安)

はちみつの使用量(ml) = 砂糖の使用量(ml) × 0.6 〜 0.7

(例)砂糖 大さじ3(45ml) を置き換える場合
45ml × 0.6 = はちみつ 27ml(大さじ2弱)

置き換え時の「水分量」の調整

もう一つ、非常に重要な調整が「水分量」です。 はちみつは約20%が水分ですが、砂糖(上白糖)の水分量は約1%です。そのため、砂糖からはちみつに置き換えると、レシピ全体の水分量が増えてしまいます。

特にクッキーやケーキなど、水分量が仕上がりに大きく影響するお菓子作りでは、この水分調整が不可欠です。

水分量の調整(目安)

減らすべき水分量 = はちみつの使用量(g) × 0.2

(例)はちみつを 80g 使用する場合
80g × 0.2 = 16g(16ml)
→ レシピ内の他の液体(水、牛乳など)を 16ml 減らす必要があります。

煮物などの料理であればそれほど厳密でなくても問題ない場合が多いですが、お菓子作りで置き換えを行う際は、この「重量(甘味)の調整」と「水分量の調整」の両方を行うことが成功の秘訣です。

毎日蜂蜜を食べたら太りますか?

「健康に良いなら、毎日蜂蜜を食べたい。でも、太りますか?」という疑問は、当然のものです。

この答えは明確で、「適量であれば問題ない可能性が高いですが、過剰に摂取すれば太ります」となります。これは、はちみつに限らず、砂糖や他のあらゆる食品にも言えることです。

はちみつの主成分は「果糖」と「ブドウ糖」であり、これらはエネルギー源となる「糖質」です。100gあたり約303kcalと、カロリーもしっかりあります。どれだけ健康に良いとされる栄養素が含まれていても、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回れば、余ったエネルギーは脂肪として蓄積されます。

では、「適量」とはどれくらいでしょうか?

厚生労働省などが推進する「健康日本21」では、特定の食品の適量を定めているわけではありませんが、WHO(世界保健機関)は、成人の1日あたりの「遊離糖類(free sugars)」の摂取量を、総エネルギー摂取量の10%未満、できれば5%未満(約25g)に抑えることを推奨しています。

遊離糖類とは、食品や飲料に添加される糖(砂糖、はちみつ、シロップなど)や、果汁に含まれる糖のことです。

はちみつは大さじ1杯(約21g)で、糖質は約17.2g(※食品成分表より計算)含まれています。もし1日に大さじ1杯のはちみつを摂ると、それだけでWHOの推奨する上限(5%の場合)の約7割に達してしまいます。

もちろん、これは「はちみつだけ」で糖類を摂った場合の話です。私たちは他にも、料理に使われる砂糖、お菓子、ジュースなど、様々なところから糖類を摂取しています。

「毎日蜂蜜を食べたら太りますか?」と心配な方は、1日の糖類摂取量全体を管理することが重要です。

はちみつを毎日摂る場合の目安としては、「1日に大さじ1杯(約21g / 約64kcal)程度まで」とし、その分、他の間食(お菓子やジュース)や料理に使う砂糖の量を減らす、といった調整が不可欠です。

もし、現在の食生活に「プラス」する形で毎日大さじ1杯のはちみつを追加し続ければ、1ヶ月で約1920kcal(64kcal × 30日)を余分に摂取することになり、これは体脂肪に換算すると約0.27kg(7200kcalで脂肪1kgと仮定)の増加に繋がる計算になります。

結論:はちみつは「太る食品」ではありませんが、「食べ過ぎれば太る食品」です。毎日食べる場合は、必ず「適量」を守り、他の糖質と「置き換える」意識を持ってください。

はちみつの欠点は何ですか?

はちみつは栄養価が高く、健康的なイメージが強い食品ですが、利用する上で知っておくべき「欠点」や「重大な注意点」も存在します。メリットだけでなく、これらのリスクも理解しておくことが重要です。

1. 【最重要】乳児ボツリヌス症のリスク

「はちみつの欠点は何ですか?」と聞かれた際に、専門家が必ず挙げるのがこの点です。これは「欠点」というよりも「絶対的な禁忌(禁止事項)」です。

警告:1歳未満の乳児には絶対に与えないでください

はちみつには、土壌などに存在する「ボツリヌス菌」の芽胞(がほう:硬い殻に守られた状態の菌)が、ごくまれに含まれていることがあります。

大人の場合、腸内細菌が発達しているため、この芽胞を摂取しても腸内で菌が発芽・増殖することはなく、そのまま排出されるため無害とされています。しかし、腸内環境が未熟な1歳未満の乳児が摂取すると、腸内で芽胞が発芽・増殖して毒素を出し、「乳児ボツリヌス症」を発症することがあります。

乳児ボツリヌス症は、便秘、筋力の低下(ぐったりする)、哺乳力の低下、泣き声が小さくなるなどの症状を引き起こし、重篤な場合には呼吸困難などで死に至るケースも報告されています。

ボツリヌス菌の芽胞は熱に非常に強く、通常の加熱調理(煮沸など)では死滅しません。そのため、「加熱したから大丈夫」ということはありません。

(参照:厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから」

砂糖の代わりにはちみつを日常的に使うご家庭では、離乳食や幼児食への混入に細心の注意が必要です。

2. アレルギー反応のリスク

はちみつは天然の産物であり、ミツバチが様々な花から蜜を集めて作られます。そのため、花粉や、ミツバチの分泌物などが含まれています。

花粉症の方がはちみつを摂取すると、口腔アレルギー症候群(OAS)に似た症状(口の中のかゆみやイガイガ感)が出ることがあります。また、稀にミツバチの成分(タンパク質など)に対してアレルギー反応(じんましん、喘息、重篤な場合はアナフィラキシーショック)を起こす可能性も指摘されています。アレルギー体質の方は、初めて食べる際に少量から試すなどの注意が必要です。

3. 過剰摂取による健康リスク

これは「毎日蜂蜜を食べたら太りますか?」の項目とも重複しますが、はちみつは糖質の塊です。過剰摂取は肥満の原因になるだけでなく、中性脂肪の増加にもつながります。特に、はちみつに多く含まれる「果糖」は、肝臓で代謝される際に中性脂肪に変わりやすい性質があるとされています。適量を超えた摂取は、脂肪肝や脂質異常症のリスクを高める可能性があります。

4. 高温加熱による栄養素の損失

はちみつに含まれるビタミンB群や酵素類の一部は、熱に弱い性質を持っています。はちみつを高温(目安として60℃以上)で加熱すると、これらの有益な栄養素が失われたり、活性が低下したりする可能性があります。

また、高温で加熱すると「HMF(ヒドロキシメチルフルフラール)」という物質が生成されることが知られています。このHMF自体に強い毒性があるわけではありませんが、過度に加熱された(または古くなった)はちみつの品質指標とされることがあります。

栄養素の恩恵を受けたい場合は、加熱せずにそのまま(ヨーグルトやトーストにかける、ドレッシングに使うなど)食べるのが最も効果的です。

5. 風味やコストの問題

メリットの裏返しですが、独特の風味が料理の邪魔をすることや、砂糖に比べて価格が高いことも、実用面での「欠点」と言えるでしょう。

「はちみつと砂糖どっちが太る」かの結論

これまで、「はちみつと砂糖どっちが太るか」というテーマについて、カロリー、GI値、栄養素、そして使い方(代用)の観点から詳しく比較してきました。

ここでの結論をまとめます。

まず、「同じスプーン1杯(容量)」で比較すると、はちみつは砂糖よりも高カロリーであり、そのまま置き換えると太るリスクが高まります。これが最も注意すべき落とし穴です。

しかし、「同じ重量(g)」で比較すると、はちみつは砂糖よりも低カロリーです。さらに、はちみつは砂糖よりも甘味が強いため、砂糖の7〜8割の重量(g)で代用すれば、摂取カロリーを大幅に抑えられる可能性があります。

また、「太りやすさ」に関わる血糖値の面では、はちみつは砂糖(高GI)よりもGI値が低い傾向(中GIなど)にあるとされ、血糖値の急上昇を抑えたい場合には、はちみつの利用が適していると考えられます。

健康面においても、ビタミンやミネラル、ポリフェノールといった微量栄養素を含むはちみつは、ほぼ純粋な糖質である精製された砂糖よりも、多くのメリットを持っています。

結論

「はちみつと砂糖どっちが太るか」という問いに対する答えは、「使い方次第」です。

  1. 砂糖と同じ感覚(同じスプーンの量)で使えば、はちみつのほうが太りやすい
  2. はちみつの特性(甘味の強さ、重さ)を理解し、砂糖よりも少ない「重量(g)」で置き換えれば、はちみつのほうが太りにくい(カロリーオフ&低GI)。

はちみつは「痩せる魔法の食品」ではありません。あくまで「糖質」であり、カロリー源です。しかし、精製された砂糖の「代用品」として、その特性を理解した上で「適量」を賢く使うのであれば、ダイエットや健康維持の強力な味方になってくれるでしょう。

最後に、この記事の要点を総まとめします。

「はちみつと砂糖どっちが太る」か悩んだ時の総まとめ

  • 「はちみつと砂糖どっちが太るか」は使い方によって答えが変わる
  • 100gあたりのカロリーは砂糖(約391kcal)よりはちみつ(約303kcal)が低い
  • これははちみつが約20%の水分を含むため
  • 小さじ1杯(容量)で比べると砂糖(約12kcal)よりはちみつ(約21kcal)が高カロリー
  • 大さじ1杯(容量)でも砂糖(約35kcal)よりはちみつ(約64kcal)が高カロリー
  • 容量で比べるとはちみつが高カロリーなのは砂糖より重い(密度が高い)ため
  • 砂糖と同じスプーン感覚ではちみつを使うとカロリーオーバーになる
  • はちみつは砂糖より甘味が強い(約1.3倍)とされる
  • 砂糖の7〜8割の「重量(g)」で置き換えればカロリーダウンが可能
  • 血糖値の上がりやすさ(GI値)は砂糖(高GI)よりはちみつ(中GI〜)が低い傾向
  • 血糖値の急上昇は脂肪蓄積につながるため低GIはメリット
  • はちみつにはビタミンB群やミネラル、ポリフェノールが微量に含まれる
  • 砂糖(上白糖)は精製されており栄養素はほぼ含まれない
  • ダイエット向きかは「砂糖より少ない量で置き換える」ことが条件
  • 砂糖からはちみつへの代用計算は「重量(g)で0.75〜0.8倍」が目安
  • 置き換え時ははちみつの水分量(約20%)も考慮し他の水分を減らす
  • 「毎日蜂蜜を食べたら太りますか?」は「過剰摂取なら太る」が答え
  • はちみつの適量は他の糖類と合わせ1日大さじ1杯程度までが目安
  • 「はちみつの欠点は何ですか?」の最大の答えは乳児ボツリヌス症のリスク
  • 1歳未満の乳児には加熱・非加熱問わずはちみつは絶対にNG
  • その他、アレルギーリスク、加熱による栄養素損失も欠点

この記事を書いた人

執筆者:EKO&KOH

 

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